学部・大学院区分学部
科目区分基礎セミナー
First Year Seminar
科目名 【日本語】基礎セミナーA
科目名 【英語】First Year Seminar A
主担当教員 【日本語】荘司 長三
SHOJI Osami
主担当教員 【英語】SHOJI Osami
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅰ 火曜日 5時限
I Tue 5
対象学年1年
1


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。
自然界にはどのような酵素(生体触媒)が存在するのか、我々の生活にどのように関連するのか、また、どのように利用されているのかなどを学ぶ。
教科書・テキスト
ヴォート生化学(東京化学同人)
注意事項
本セミナーでは、化学構造を描くアプリケーションのインストールと使い方、蛋白質の結晶構造を見る方法などを紹介しますので、ノートパソコンを持っていることが望ましいです。(無くても受講可)
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
Courses designed to develop students' capabilities in the basic disciplines of reading, writing, and speaking through wide-ranging intellectual training and to help students learn both how to pursue truth and how interesting such an activity can be.

我々の生活の中には、酵素が関連する商品や酵素を使って作られている商品が多くあり、酵素の力無くして、現在の豊かな生活はできないといっても過言ではありません。酵素は、一般的に、常温、常圧の温和な条件で機能するので、化学工場で行われている物質変換をすべて酵素を利用した反応に置き換えることができれば、高温高圧に耐えうる反応装置の必要がなくなるだけでなく、反応系の温度を高温に保つためにエネルギーを消費する必要が無いので、あらゆる面で、環境に配慮した物質変換が可能になります。自然界には、多様な酵素が存在し、それぞれの酵素の役割も多彩です。酵素の特徴は、酵素を構成する蛋白質のアミノ酸配列により決められ、これらに微量の金属元素などが加わると更に多様な反応を行うことができるようになります。こういった酵素の反応を化学の視点から眺めて理解することで、酵素の無限の可能性をうまく引き出し、我々の生活に役立つ物質変換や酵素自体の利用法を生み出すことができると考えています。我々の生活に関連する酵素を調べることを入口として酵素を学び、その利用法を考える過程で、本来の生体内での酵素の機能を学んでいきたいと思います。