学部・大学院区分学部
科目区分基礎セミナー
First Year Seminar
科目名 【日本語】基礎セミナーA
科目名 【英語】First Year Seminar A
主担当教員 【日本語】伊藤 英人
ITO Hideto
主担当教員 【英語】ITO Hideto
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅰ 水曜日 3時限
I Wed 3
対象学年1年
1


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。
「化学でひもとくニセ科学」と題し、現代社会に蔓延している疑似科学(ニセ科学)を題材として、特に化学的な視点からその内容について議論し、科学の考え方、科学リテラシーなどについて考える、発表することを目的とする。
教科書・テキスト
使用しない。
注意事項
調査活動、共同作業、グループ討論に積極的に参加することが望ましい。
パソコンを用いたレポート、プレゼンテーション(パワーポイント)の作成と発表も行う。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
Courses designed to develop students' capabilities in the basic disciplines of reading, writing, and speaking through wide-ranging intellectual training and to help students learn both how to pursue truth and how interesting such an activity can be.

水素水、マイナスイオン、ゲルマニウム、デトックス、ダイエット関連商品、インチキ健康法などに代表されるように、ニセ科学、怪しい科学、一人歩きしてしまった科学は私たちの身の回りに溢れかえっています。有名人を巻き込んだあやしい誇大広告、ナノ〇〇、プラズマ〇〇、など目を引く謎の名前や化学物質などもあります。逆に食品添加物と聞いて中身を確認せずにアレルギー反応を示す人々や有機栽培の野菜だから安心と信じている人々もいます。みなさんは自分で何が科学的に正しくて何が間違っている(あるいは不適切)か判断することができるでしょうか?多くの営利目的の企業が手を変え品を変え名前を変えてニセ科学と疑わしき商品を売り出している現状、残念ながら少なくとも騙されている人々は常に一定数存在します。もちろん、占い、ホラー、宇宙人、オカルト、超常現象など、人生を楽しむ上で有益な疑似科学やまだよくわかっていない科学なども多く存在します。これらについて、一緒に調査して議論してみませんか?それぞれの疑似科学には何かしらルーツがあり、例えば使われている化学物質や物理現象などがわかれば本当に効果が期待できるのか私たちでも判断することができます。特にニセ科学の例として、化学にまつわる商品やサプリメントなどが数多く存在します。みなさんの知っている面白おかしいニセ科学を披露しあって、科学的かつ化学的な観点から一緒に議論を深めましょう。