学部・大学院区分学部
科目区分基礎セミナー
First Year Seminar
科目名 【日本語】基礎セミナーB
科目名 【英語】First Year Seminar B
主担当教員 【日本語】大平 英樹
OHHIRA Hideki
主担当教員 【英語】OHHIRA Hideki
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 火曜日 4時限
II Tue 4


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。
教科書・テキスト
戸田山和久 『恐怖の哲学―ホラーで人間を読む』 NHK出版新書
注意事項
この授業で用いるテキストは、平易な言葉で書かれているが、内容の理解にはある程度の努力を必要とする。担当箇所の発表だけではなく、全体の理解を重視するので、成績評価においては授業への出席と参加の配点が大きい。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The aim of this course is to improve basic ability and skills of reading, thinking, writing, and talking for studying in university. Students will read a book on basic philosophy, present the contents, and discuss about that.


担当教員(大平)は、心理学を専門としており、特に生理心理学や認知神経科学という、人間の精神活動や行動を脳や身体の機能から説明しようとする研究を行っています。ですので担当教員は哲学の専門家ではありません。

しかし、哲学の真の重要性は、人間観や世界観を構成する概念や要因、それらの機能について探求することです。そうした思考の訓練を行っておくことは、どのような分野を専攻するとしても有益であろうと考えます。もちろん、私が専門とする心理学においても、です、現在の心理学は実験を主な方法とし、自然科学的な学問になっています。しかし、単なる知識の集積で終わらないためには、哲学的な問いを意識し続けることは重要です。

そうした意味から、この授業で取り上げるテキストは、担当教員が主な研究テーマとしている感情を、心理学や神経科学の知見にも配慮しつつ、哲学的に論じるもので、示唆に富みます。

この授業は楽に単位が取得できる、というわけにはいかないと思います。しかし一定の努力をしてもらえば、有益な体験ができるのではないかと思います。そのような熱意のある受講者を歓迎します。