本授業の目的およびねらい | | 本授業科目は,人文・社会科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。 国際関係においてルール(国際法)が果たしている役割とその限界についてわかるようになり,国際関係において生ずるさまざまな問題について,それをルール(国際法)という観点から考えてみるための基本的な能力を養うことをねらいとする。 |
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教科書・テキスト | | 玉田大ほか『国際法』(有斐閣ストゥディア,2017年,1800円+税,ISBN: 9784641150454) その他,必要に応じて,各回の補足資料をNUCTに掲載する。 |
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注意事項 | | ・教科書の該当箇所および必要に応じてNUCTに掲載する補足資料に目を通した上で授業に出席すること ・第1回を除く毎回の授業について小レポートをまとめ,NUCTを通じて提出すること |
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本授業に関する参照Webページ | | |
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担当教員からのメッセージ | | The aim of this course is to develop an understanding about the role of international law, which may be defined as rules of action which are binding upon States in their relations with one another.
私は法学部で「国際法」(国際関係におけるルール)を担当しています。国際法を専門とする以外は「ただのおっさん」であり,大学の授業で「ただのおっさん」の話を聞いても意味がありませんから,授業の視点は国際法に限定します。それぞれが予想ないし期待をしている「国際関係論」とは違うかもしれませんが,その点を理解した上での受講でないと,「法についての授業だとは思っていなかったので・・・」という感想(かつての授業アンケートより)をもつだけで,得るものはほとんどないと思います。例えば,「今まであまり興味をもてなかった法律に触れて,思ったよりもおもしろいな・・・と思いました。言葉の言いまわしや解釈の仕方で,いろいろ考えられて,難しいけどおもしろかったです。」というような意見(同)をもてる可能性があるかどうかを,登録前によく考えてみてください。また,「大学」の「単位」を認定することになる以上,「一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準と」する(大学設置基準21条2項)以外の標準はなく,この科目(2単位)の場合,90時間の学修が必要です。その点を理解した上での受講でないと,「単位評価がキツすぎて他と兼ねてる学生のことを少し考えてほしい。」という(おそらく)正当な根拠のない不満(かつての授業アンケートより)をもつだけで,やはり,得るものは(単位を含めて)ほとんどないと思います。
なお,全学教育は「専門分野を超えた幅広い学問的素養を養うこと」が目標なので,関連する専門科目がいくつも用意されている法学部の学生には,この科目の受講は勧めません。法学部生による受講をもちろん禁止はしませんが,受講を基礎として国際法模擬裁判などに参加してみたいと考える積極性や意気込みがある学生に限定したいと思います。 |
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