本授業の目的およびねらい | | 本授業科目は,人文・社会科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。 この授業では、身近なところに生じうる問題を通じて、法とはどのようなものかおよび法を扱う際の考え方を学ぶ。シラバスシステムの字数制限のため、続きは下記「担当者からの言葉」に記載する。 |
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教科書・テキスト | | 山下純司・深町晋也・高橋信行『学生生活の法学入門』(弘文堂、2019)ISBN 978-4-335-35698-8 |
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注意事項 | | ・NUCTを用いるのでログインできるように名古屋大学ID・パスワードを確認しておくこと。 |
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本授業に関する参照Webページ | | |
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担当教員からのメッセージ | | Courses designed to promote an understanding of the study of humanitiesand social sciences and to foster independent decision-making capabilities.
「本授業の目的およびねらい」に収まらないため、以下にこの授業の目的と具体的な目標を補足する。 この授業を受講したからといって、法律家になる素地ができるわけでも、実際に自分の身に起きる問題を自ら解決できるようになるわけでもない。この授業は、教養科目の1つとして、自分の専門ではない分野の存在を理解し、そうした分野に対する接し方を掴んでもらうのが狙いである。優れた教科書を使うため、ある程度は身近な問題についての法的知識も付くことは期待できる。しかし、授業の主な狙いは、教科書に即して具体的な法ルールを扱うことを通じて、一般的な常識や直観としばしば対立する法律家の考え方をとりあげることにある。これは、法学という分野の存在とその考え方の特色を理解すること目標としている。
より具体的には、次の(1)(2)を最低限の目標とし、(3)を次のステップの目標としている。 (1)自らが法律の素人であることを自覚する。 (2)法律の問題に関して、一般的な常識や自分の直観と対立する考え方が採用されている場合は往々にして合理的な理由があり、まずは自分を疑うべきであることを理解する。 (3)そうはいっても、法律家の考え方にもバリエーションがあり、支配的な考え方ですら疑うことも可能である。また、実際に常に更新されてきている。そのため、非専門家がどのように法律の専門家の考えを疑えばよいのかについてとっかかりを身につける。 最後に、これらを通じて、法学の世界に関心を持ってもらい、各自の専門にも活かす、あるいは将来法律に関する話題や議論に接したときに今までは異なる姿勢でより深く、多面的な考え方をとる基礎となれば何よりである。 |
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