学部・大学院区分学部
科目区分理系基礎科目
Basic Courses in Natural Sciences
科目名 【日本語】化学基礎Ⅰ
科目名 【英語】Fundamentals of Chemistry I
主担当教員 【日本語】吉田 久美
YOSHIDA Kumi
主担当教員 【英語】YOSHIDA Kumi
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅰ 金曜日 2時限
I Fri 2
対象学年1年
1


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
自然科学を目指す学生を対象にした、基礎の有機化学の講義を行なう。有機化合物の基本構造と性質、反応の基礎を学び、それが実際の生活においてどのように位置づけられているかを学ぶ。生体分子の理解で重要なキラリティの理解、分子の3次元構造の理解を最重要課題と位置づける。そのために、分子模型を活用した授業を実施する。
教科書・テキスト
ブルース 有機化学概説 第3版 化学同人 ISBN:9784759818314
Molecular Model Kit #3, Moleclular Visions, ISBN 978-09648837-4-1
注意事項
授業はテキストに記載されている種々の有機分子を、分子模型を用いて構築することと、練習問題を解くかたちで進める。指定の分子モデル(Kit #3 Organic Model Set)またはそれに準ずる分子模型を毎回必ず持参すること。
この教科書は、3年次の吉田が担当する講義でも使用する予定である。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The aim of this lecture is to learn basic organic chemistry. In this class the students will study structure, chemical properties, and reactions of organic compounds, Understanding of chirality with three-dimensional structure of molecules is one the most important issue, therefore, the students are asked to manipulate molecular model suggested in the detailed course guidance by themselves in every class time.

高校までの有機化学に対する印象で、「暗記もの」という意見が多いようである。
しかし、大学で学ぶ有機化学はそうではない。
本講義の目的は、有機分子の構造や反応性に関して基本的な考え方を学ぶことと、
実社会でこれらの分子がどのように位置づけられているかということの理解である。
構造式の書き方矢印によるや反応機構の書き方など、有機化学を理解する上での
基本言語の理解を助ける参考書として「困ったときの有機化学」D.R. クライン著、
竹内敬人、山口和夫訳、化学同人、
入学前に化学の履修機会が少なかった学生については、「化学反応はなぜおこるか」
上野景平、ブルーバックス、「大学の化学講義」杉森彰・富田功、裳華房、
「電子の動きでみる有機反応のしくみ」奥山格・杉村高志、東京化学同人、
などを参考にすることを勧める。