学部・大学院区分学部
科目区分理系基礎科目
Basic Courses in Natural Sciences
科目名 【日本語】物理学基礎Ⅱ
科目名 【英語】Fundamentals of Physics II
主担当教員 【日本語】谷村 省吾
TANIMURA Shogo
主担当教員 【英語】TANIMURA Shogo
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 火曜日 3時限
II Tue 3


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
電磁気学すなわち電気と磁気に関する理論体系の基礎的な部分を学ぶ。場の概念を把握し、電磁場の基本法則を理解し、比較的簡単な状況において電場や磁場を計算・描画し、その物理的意味を検討できるようになることを目指す。電磁場を記述する数学的道具としてベクトル解析を習得する。
教科書・テキスト
ファインマン、レイトン、サンズ(宮島龍興訳)「ファインマン物理学3:電磁気学」(岩波書店)
注意事項
資料ノートをNUCTと教員ウェブページで公開するので、ダウンロードして読むこと。
教員ウェブページは将来的にはこちらに移行する予定↓
http://www.phys.cs.i.nagoya-u.ac.jp/~tanimura/
本授業に関する参照Webページ
http://www.phys.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~tanimura/class/index.html
担当教員からのメッセージ
Courses designed to promote an understanding of the study of natural sciences and to foster independent decision-making capabilities.

電磁気学は、電磁場という目に見えない抽象的な概念を扱いますが、我々の目に見える光の正体は電磁場の振動です。携帯電話もテレビもGPSも電子レンジも電磁波を利用しています。コンピュータやモーターを作動させているのも電気です。また、歴史的には、電磁気の問題の研究から相対性理論と量子論が生まれました。電磁気学は、基礎物理にとっても、テクノロジーにとっても、今後とも不可欠なものであり続けるでしょう。半年の講義で電磁気学をマスターすることは易しくはありませんが、電磁気学の基本事項は習得できるような講義を提供したいと思っています。履修者諸君は、話を聴いただけでわかった気にならないで、本を読み、計算問題・練習問題を解いて自分の理解を確かめて下さい。

シラバス冊子に挙げなかった参考書:
・砂川重信「電磁気学演習」(岩波書店,物理テキストシリーズ 5)
・北野正雄「マクスウェル方程式」(サイエンス社)
・今井功「電磁気学を考える」(サイエンス社)
・太田浩一「電磁気学の基礎 1, 2」(東京大学出版会)
・筒井泉「電磁場の発明と量子の発見」(丸善)
・和達三樹「物理のための数学」(岩波書店)
・長沼伸一郎「物理数学の直観的方法」(通商産業研究社)