学部・大学院区分学部
科目区分理系基礎科目
Basic Courses in Natural Sciences
科目名 【日本語】生物学基礎Ⅱ
科目名 【英語】Fundamentals of Biology II
主担当教員 【日本語】一柳 健司
ICHIYANAGI Kenji
主担当教員 【英語】ICHIYANAGI Kenji
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 水曜日 1時限
II Wed 1


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
細胞の遺伝情報はDNAの塩基配列に暗号として書き込まれている。本授業ではDNAの構造と機能について学び,細胞が遺伝情報を複製,分配する仕組み,また解読,利用する仕組みを理解することを目的とする。また,分子生物学黎明期にこれらのメカニズムが解明された経緯も学び,分子生物学における思考法を習得し,さらに遺伝子組み換え生物や胚性幹細胞などの社会的な問題を科学的に判断する素養を身につけることも目指す。
教科書・テキスト
「レーニンジャーの新生化学 上・下」第7版 (廣川書店)
ISBN-13: 978-4567244084(上)、978-4567244091(下)
注意事項
学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間 (オフィスアワー)については各教員にメールで問い合わせること。(@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)
吉岡博文:hyoshiok@;一柳健司:ichiyana@
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
This course is designed to promote an understanding of the study of natural sciences and to foster independent decision-making capabilities. The genetic information of organisms is encoded in the sequence of DNA molecules. The goal of this course is to understand the structure and function of DNA, replication and segregation of these DNAs, and how the nucleotide sequence of DNA is decoded to produce functional RNAs and proteins. Moreover, the objectives include understanding the thinking way of molecular biology by studying past experiments and debates about the mechanism of gene expression and its regulation.

<授業内容の補足> (addendum: this is not a translation of the above description.)
本講義では、様々な生物現象を理解するのに非常に重要な「遺伝子とその制御」について講義します。生物個体が持つ性質の大部分はゲノム情報に書き込まれており、その分子実態はDNAです。異なる性質の元になる「変異」もDNA分子上に起こります。遺伝子の機能を制御する「遺伝子発現制御」は、環境変化への適応、個体発生(器官形成や細胞機能の分化)、恒常性、病気・健康、老化など、遺伝子発現の量やタイミングを制御することは様々な生命現象の根幹を成します。したがって、主に生物を対象として扱う農学分野では遺伝子発現制御機構の理解は必須です。本講義で、受講者が遺伝子とその発現制御の基本的な概念をきちんと理解することを目指します。