授業の目的 【日本語】 | | 戦闘行為の様式の変化や総力戦という戦争体制の確立によって、20世紀において戦争はその範疇を大きく拡大させ、その結果、民間人が、そして子どもまでもが戦争に必然的に巻き込まれていきました。本授業では、そうした「子どもと戦争」に関わる諸問題について、ドイツおよび第二次世界大戦を対象として考えていきます。そしてそのことを通して、ドイツの教育史に関する専門的知識を習得すると共に、戦争と子どもの関わりについて批判的に探究する見地を培うことを目的としま |
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授業の目的 【英語】 | | This course deals with the problem about victims of children by the war, focusing on Nazi Germany and World War Ⅱ. And this course aims to improve the specialized knowledge about the history of education in Germany and the critical thinking to the problem about victims of children by the war. |
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到達目標 【日本語】 | | 以下の3点を到達目標とします。1.ナチズムや第二次世界大戦が子どもたちに及ぼした具体的な悪影響について批判的に理解できる。2.教育が戦争を肯定する手段として用いられることの問題について批判的に理解できる。3.平和の構築に資するための教育の在り方についての視座を得ることができる。 |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | 本授業は大きく三部に分かれます。第一部では、戦争をするための国づくりの準備としての様相を呈した、ナチス・ドイツにおける子どもたちの教化について取り上げます。第二部では、ドイツ国内およびドイツ占領下の双方を含む、子どもたちが戦時下で強いられた様々な犠牲について検討します。なおその際に、ホロコーストの犠牲となった子どもたちと共にあり続けた教育者ヤヌシュ・コルチャックにも目を向けます。第三部では、戦争と不可分であったナチズムに対する、教育者アドルフ・ライヒヴァインによる戦時下での抵抗や、そうした抵抗が継承されたものとして位置付けられる戦後の反ナチ教育について取り上げます。内容の理解に資することを目的として、関連する映画も適宜部分的に視聴します。視聴を予定している映画は次の通りです。『ナポラ』『魔王』『スウィング・キッズ』『縞模様のパジャマの少年』『黄色い星の子どもたち』『コルチャック先生』『誰でもない女』『橋』。具体的な15回のスケジュールは次の通りです。01.オリエンテーション02.『わが闘争』と教育03.教育の強制的同質化04.学校教育および教科書の歪曲05.ナチスのエリート教育06.ヒトラー・ユーゲントによる青少年の組織化07.ヒトラー・ユーゲントによる青少年の取り締まり08.教育と反ユダヤ主義09.ホロコーストによる子どもの犠牲10.コルチャック先生と子どもたち11.レーベンスボルンによる子どもの生の管理12.戦時下の学童疎開(KLV)13.戦争・戦闘への子どもの動員14.ライヒヴァインによる教育的抵抗15.戦後の反ナチ教育・追悼施設教育 |
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | 本授業では次の方法で評価します。1.定期試験(80%)2.小レポート(20%)100点満点で総点60点以上を合格とします。 |
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教科書・テキスト | | |
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参考書 | | 對馬達雄『ヒトラーに抵抗した人々ー反ナチ市民の勇気とは何かー」岩波書店、2015年 など。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | |
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注意事項 | | |
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他学部生の受講の可否 | | |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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