学部・大学院区分教育学部
時間割コード0224124
科目名 【日本語】心理行動科学実験演習2(心理学研究法)
科目名 【英語】Seminar on Research Method 2 Psychological Research Methods)
コースナンバリングコード
担当教員 【日本語】光永 悠彦 ○
担当教員 【英語】MITSUNAGA Haruhiko ○
単位数2
開講期・開講時間帯秋 火曜日 3時限
秋 火曜日 4時限
Fall Tue 3
Fall Tue 4
対象学年1年
1
コース・専攻等
コース専門科目(社会心理行動コース・発達教育臨床コース)
必修・選択
必修


授業の目的 【日本語】
本演習では教育発達科学を構成する諸科学のうち,人間に対する質問紙調査を題材として取り上げます。小グループによる共同研究の形式で、調査研究の立案、計画、実施、分析、発表を半期で行います。各グループには、大学院生のTA (ティーチング・アシスタント) がつき、グループの研究活動の方向性について指導を行います。毎回の授業では、研究の進捗についてグループで発表し、質疑応答も行います。最終回のグループ発表の後、個人レポートを提出してもらいます。少人数からなるグループとTAの協働により,研究立案能力や問題解決
授業の目的 【英語】
This course aims to explore the method of psychological study using questionnaire, and practical issues on practical data analysis, presentation and report writing. In this course, students will plan, do analyze and present a research in the semester. At the beginning of the course students are asked to form a group and assigned a TA who helps to conduct research plan.
到達目標 【日本語】
・心理学的研究を実施する際の手順や心構えがわかるようになる。・質問紙を用いた調査研究の基本的な手続きを理解し,実施することができる。・データ解析の基礎について理解し,分析を実施できる。・心理学的研究をプレゼンテーションすることができるようになる。・表現力を向上させたレポートの作成ができるようになる
到達目標 【英語】
授業の内容や構成
授業は隔週で開講されます。毎回の授業は、前半が講義形式、後半がグループ発表の形式をとります。最終回は研究内容のプレゼンテーションを行うグループ発表です。1 授業ガイダンス及びグループの割り振り・科学的研究としての心理学研究とは・研究のプロセス・調査法の特徴(他の研究手法との比較)課題:先行研究の収集2 調査実施のための知識(1)素朴な疑問をリサーチ・クエスチョンに・相関関係と因果関係・心理変数の測定とは・質問紙を用いた測定課題:リサーチ・クエスチョンの精緻化3 調査実施のための知識(2)どのように「心を測る」か・母集団と標本・質問紙の構成・研究倫理と質問紙調査の倫理的配慮課題:問題と目的の吟味、質問紙の作成4 調査実施のための知識(3)心を測る「ものさし」をつくる・尺度水準・分析計画課題:質問紙の改訂、分析手法の決定5 調査実施のための知識(4)「ものさし」を精緻化させ、その限界を知る・調査実施の心構え・分析の手順課題:質問紙の完成、データ入力の準備6 データ分析実習・分析方法の復習・Rによるデータ分析実習課題:調査の実施、データ分析7 成果報告・グループごとの研究発表最後に「個人レポート」を提出してもらいます。
履修条件・関連する科目
調査データの分析には、心理統計の知識が不可欠です。「心理・教育の統計学」、「心理・教育のデータ解析」を先行・並行して履修してください。また、多変量解析などの分析手法の詳細については「心理計量学講義I」で触れますので、履修することを強くお勧めします。
成績評価の方法と基準
「毎回の授業におけるグループ単位の課題」「最終回のグループ発表」「個人レポート」で評価します。単位を取得するためには,これらの3要素すべてについて,授業中に示される科学的な学術論文(レポート,発表)の要件を満たしたものを発表・提出することが必須です。質問紙調査を設計・実施するためには、本研究科で行われている調査に参加し、そこからさまざまなことを学ぶことも重要です。したがって、以上の3要素に加え,「研究参加者登録システム(SONAシステム)」を通じて、5種類の実験・調査に参加する(5クレジットを取得する)ことを単位取得の要件とします。
教科書・テキスト
必要な資料は、授業中に配布します
参考書
安藤清志・沼崎誠・村田光二(編著) (2009). 新版 社会心理学研究入門 東京大学出版会南風原朝和・市川伸一・下山晴彦(編著) (2001). 心理学研究法入門 調査・実験から実践まで 東京大学出版会鎌原雅彦・大野木裕明・宮下一博・中沢潤(編著)(1998). 心理学マニュアル 質問紙法 北大路書房村上宣寛 (2006). 心理尺度のつくり方 北大路書房鈴木淳子 (2016). 質問紙デザインの技法 [第2版] ナカニシヤ出版村田光二・山田一成・佐久間勲(編著) (2007). 社会心理学研究法 福村出版山田一成 (2010). 聞き方の技術:リサーチのための調査表作成ガイド 日本経済新聞出版
課外学習等(授業時間外学習の指示)
注意事項
時間外のグループワークが必須となります。また、履修取り下げ制度は採用しないため、すべての授業に必ず出席し、課題を遂行することを前提として履修してください。隔週(4コース共通)「心理行動科学実験演習3」との重複履修可
他学部生の受講の可否
不可
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置