学部・大学院区分教育学部
時間割コード0224410
科目名 【日本語】教育行政学講義Ⅱ
科目名 【英語】Lecture on Educational Administration 2
コースナンバリングコード
担当教員 【日本語】石井 拓児 ○
担当教員 【英語】ISHII Takuji ○
単位数2
開講期・開講時間帯秋 木曜日 4時限
Fall Thu 4
対象学年1年
1
コース・専攻等
コース専門科目(生涯教育開発コース)
必修・選択
選択必修


授業の目的 【日本語】
深刻化する子ども・青年の貧困問題を研究課題の糸口としてとらえ、21世紀以降の新しい社会段階(グローバリゼーション/ポストフォーディズム段階)における教育行政システムの構造的変容の仕組みと展開を解明する。本講義では、とりわけ「租税国家の危機」に着目し、福祉国家的制度の後退・溶解状況ならびに新自由主義教育改革の政策制度設計を批判的に解析する。そのうえで学習権・教育を受ける権利の保障をあらためて位置づけなおし、教育財政の福祉国家的再設計を試み
授業の目的 【英語】
To find out the mechanism and the structural changes of educational administration system in the Globalization/Post-Fordism era is the main subject in this lecture. To achieve such purposes, aggravated problems of children and youth in poverty are covered as a lead of study. Taking particular note of the crisis of tax state, the situation of demising process of welfare system and the policy design of neo-liberalism are critically analyzed. Finally, we try to redesign educational finance and policy of welfare state with setting the guarantee a right to education again.
到達目標 【日本語】
公教育制度の基本原理を知り、教育行政がそれらの実現にいかなる役割を果たすことが期待されているか、また現実の教育行政にはいかなる問題が指摘されているかを学習する。 公教育制度や教育行政について考察を深めるために必要な各種ツールや関連する各種情報の取得方法を知り、その活用方法を学習する。 学習した知識・技能を活用して自己の考えをまとめ発表する。
到達目標 【英語】
授業の内容や構成
下記の事項について基本的事項を学習するとともに、ディスカッションを通じて理解を深める。1 グローバリゼーションと教育改革:貧困・格差はなぜ生じたのか2 グローバリゼーションと教育改革:グローバリゼーションと租税国家の危機3 グローバリゼーションと教育改革:各国における新自由主義政策の浸透と福祉制度の解体4 新自由主義教育政策の批判的検討:新自由主義の改革原理と国際的展開状況5 新自由主義教育政策の批判的検討:新自由主義改革と教育政策決定過程の変容6 新自由主義教育政策の批判的検討:「学力向上政策」の論理とその限界7 戦後日本における教育財政構造:戦後改革と教育財政の基本構造8 戦後日本における教育財政構造:日本型雇用の成立と教育財政政策の転換9 戦後日本における教育財政構造:日本型福祉国家の特殊性10 戦後日本における教育財政構造:大学授業料をめぐる政治経済学11 新しい教育行政学研究の構想と課題:福祉国家の類型論的研究12 新しい教育行政学研究の構想と課題:教育税・財政構造の新しい枠組みの探求13 新しい教育行政学研究の構想と課題:子ども・学生・青年の学習権保障14 新しい教育行政学研究の構想と課題:日本国憲法と教育費の無償化論15 本講義のまとめと総括―教育行政学研究の学際的性格―なお、本講義では上記のテーマまたは事象を取り上げる予定であるが、常に最新の研究成果を取り入れ、また、現代的な課題に応えることを目的に、取り上げるテーマまたは事象を変更する場合がある。1-3. Educational reform in the Globalization/Post-Fordism era4-6. Critical analyzing of the neo-liberal educational reform and policies7-10. Structure of educational administration and finance of Japan in the Post WW II era11-15 Redesigning educational finance and policy of welfare state and new challenges of educational administration study
履修条件・関連する科目
履修条件は要さない。
成績評価の方法と基準
期末レポート 70%小レポート 30%総点60点以上を合格とします。
教科書・テキスト
授業内で適宜資料を配布する。
参考書
井深雄二・大橋基博・川口洋誉・中嶋哲彦編著『テキスト教育と教育行政』(勁草書房、2015年)佐貫浩・世取山洋介編『新自由主義教育改革』(大月書店、2008年)細井克彦・石井拓児・光本滋『新自由主義大学改革』(東信堂、2014年)世取山洋介ほか『公教育の無償性を実現する』(大月書店、2012年)『教育小六法』(学陽書房)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
注意事項
履修取り下げは、教育学部が定める取り下げルールにより処理する。
他学部生の受講の可否
3年生以上可
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置