授業の目的 【日本語】 | | 本演習は,教育発達科学の諸領域のうち,教育の場面で欠かすことのできない「テスト」を分析するための方法を取り上げ,心理学の研究方法を理解するうえで欠かすことのできない「心理モデル」の考え方について理解し,科学的な心理学研究の技法を習得することを目的とする。質問紙調査やテストの場面では,収集したデータに対して,分析者が仮定したモデルをあてはめ,データの発生した背景について検討することが多い。より良い分析をするためには,分析者が多くの種類のモデルについて知識をもち,適切な場面で適切なモデルを用いることが必要であろう。本授業は分析のためのモデルの一つとして項目反応理論を取り上げ,教科書をはじめとするいくつかの文献を読みながら,その基本的な概念や考え方を学ぶ。 |
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授業の目的 【英語】 | | The concepts of psychological model, such as classical test theory and item response model, are essential to understand various aspects of modern psychological research. This seminar gives students a discussion on item response model related on a large-scale assessment or testing. |
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到達目標 【日本語】 | | ・項目反応理論の概念的理解ができる。・心理尺度の構成に項目反応理論が応用できるようになる。・項目反応理論を用いた論文を読んで,その内容を理解できるようになる |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | 受講者は教科書・参考書を中心にいくつかの文献を読みながら,以下に示す1~5のトピックについて,自分の言葉で説明することが求められる。・テスト理論の概要(イントロダクション)・古典的テスト理論1 強平行測定,弱平行測定,同族テスト2 測定の標準誤差,信頼性係数・項目反応理論3 モデルの概要(ラッシュモデル,1パラメタ・ロジスティックモデル,2パラメタ・ロジスティックモデル,3パラメタ・ロジスティックモデル)4 項目パラメタの推定,能力値の推定5 多値型モデルそれぞれのトピックについて,2~4回の授業で発表する。トピックごとの詳細については,進度に応じて決定する。 |
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | 発表による貢献がどれだけあったかを評価する。過半数のディスカッションの機会に参加し,かつ,最低1回発表することが単位の要件である。毎回のディスカッションの参加状況も評価に加味する。 |
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教科書・テキスト | | ・加藤健太郎・山田剛史・川端一光(2014).Rによる項目反応理論 オーム社 |
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参考書 | | ・光永悠彦(2017).テストは何を測るのか 項目反応理論の考え方 ナカニシヤ出版・野口裕之・渡辺直登[編著](2015).組織・心理テスティングの科学 項目反応理論による組織行動の探究 白桃書房・野口裕之・大隅敦子 (2014). テスティングの基礎理論 研究社・Hambleton, R.K., Swaminathan, H. & Rogers, H.J. (1991). Fundamentals of Item Response Theory. Newbury Park, CA: SAGE Publications |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | |
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注意事項 | | 数式については,必要に応じてこちらから解説を加えるが,受講者各自でも数式の意味を理解するように努力してほしい。 |
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他学部生の受講の可否 | | |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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