学部・大学院区分教育学部
時間割コード0226630
科目名 【日本語】心理計量学講義Ⅱ
科目名 【英語】Lecture on Psychometrics 2
コースナンバリングコード
担当教員 【日本語】光永 悠彦 ○
担当教員 【英語】MITSUNAGA Haruhiko ○
単位数2
開講期・開講時間帯春 月曜日 4時限
Spring Mon 4
対象学年1年
1
コース・専攻等
コース専門科目(社会心理行動コース)
必修・選択
選択必修


授業の目的 【日本語】
本講義は,教育発達科学の諸領域のうち,特に教育場面において欠かすことができないテストの方法やあり方について理解し,科学的に人間の行動を評価するための方法を習得することを目的とする。人事試験,入学試験,資格試験,語学試験や,学力調査の多くは,テスト理論(test theory)に基づいて行われている。本講義ではテスト理論及びその基礎となっている教育測定学(educational measurement)をとりあげ,理論的背景について詳述する。あわせて,実際のテストにおけるテスト理論の活用事例を通じて,より公平で妥当性・信頼性が高く,かつ受験者に負担の少ないテストを実施するための方法を紹介する。テスト理論の考え方を理解することで,質問紙データやパフォーマンスに対する評価データを分析する方法だけではなく,どのように調査を実施すればより本質
授業の目的 【英語】
Large-scale tests, including university entrance examination, psychological assessment and test for recruiting are administered under psychological, or scientific basis of test theory. In this course students can understand the basics of educational measurement and psychometrics as well as practical topics of how large-scale tests are operated based on a test theory. This course also gives students details on a practical issues of large-scale test which would be useful to plan a research.
到達目標 【日本語】
(1) テストが「妥当性」「信頼性」といった点で評価できることを理解し,テストや質問紙の「質」に関する定量的・定性的な議論ができるようになる。(2) 実際のテスト運営場面の事例を通じて,テスト理論がテストの運営場面と密接に関わっていることを理解し,質が高く,かつ効率的なテスト実施方法について検討ができるようになる。(3) 「標準化テスト」の考え方を理解することにより,より公平で妥当なテストや,有意義な質問紙調査を行うための仕組みを提案できる。
到達目標 【英語】
授業の内容や構成
授業内容講義形式を中心とする。一部,グループディスカッションを行う。1. 導入~日本的テスト文化の紹介2. 「標準化テスト」とは何か~今の日本のテストから3. テスト理論(1)古典的テスト理論(CTT)4. テスト理論(2)CTTから項目反応理論(IRT)へ5. テスト理論(3)IRTの導入(項目・テストの特性)6. テスト理論(4)IRTの発展的話題(パラメタの推定・能力値の推定)7. テスト理論(5)IRTの発展的話題2(さまざまなモデル)8. 等化(基礎編)9. 等化(実践編)10. 大規模テストの設計法(1)項目バンクの構築11. 大規模テストの設計法(2)テスト実施12. テストの妥当性・実用性13. テストと質問紙調査の関連14. Computer Based Test(CBT)とこれからのテスト15. 総括討論
履修条件・関連する科目
「心理計量学講義I」を履修していることが望ましい
成績評価の方法と基準
グループディスカッションにおけるレポート(30%)と期末試験(70%)で評価する。以上を合わせて,60%以上を合格とする。
教科書・テキスト
光永悠彦 (2017). テストは何を測るのか ナカニシヤ出版他,適宜レジュメを配布する。
参考書
授業内で適宜指示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
注意事項
履修取り下げ制度を採用します。少々,数学を使います。頭を柔軟にして,履修してください。講義を通じて,受講者がこれまで受験してきた「テスト」が,いかに狭い範疇のものであるかを実感すると思います。これまでの「常識」に囚われず,より広い視野から「教育」を考えたいという方も歓迎します。
他学部生の受講の可否
3年生以上可
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置