授業の目的 【日本語】 | | 私たちは様々な「情報技術」に取り囲まれた「情報社会」に生きていることを当たり前と受け止めている。しかしそもそもこの情報とはいかなるものだろうか。情報には様々な定義,捉え方がある。それというのも情報には確たる実体がなく,それゆえに「これが情報だ」と決定的な仕方で提示することはできないからである。そこでこの授業では「情報」概念の哲学的な考察を通じて,情報技術や情報社会の本質を理解し,それらをより良いものにするために必要な知識と能力を向上させることを目指す。 |
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授業の目的 【英語】 | | We give lectures on history of computers, computationalism, philosophical implications of Shanon's theory, and informational epistemology. |
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到達目標 【日本語】 | | 情報学を特徴づけるさまざまな基本概念を取りあげ,そもそも「情報」とは何か,情報学的な世界観の特徴とは何か,統合された科学としての情報学をどのようにして構築すべきかといった問題を考える。それを通じて,哲学的な問いの立て方,分析の仕方を身につけることを目指す。 |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | まず,そもそも「計算機」とは何かを反省する。そこで取り出されるのがアーキテクチャという概念である。次に,われわれの心が一種の計算機であるという考え方(計算主義)の歴史と妥当性を検討する。さらに,心が計算機だとして,どのようなアーキテクチャをもった計算機なのかという問題を考える。後半では,現在の情報学における代表的な情報概念として,知識系,確率系,アルゴリズム系の3つを取りあげ,これらを統合するにはどうしたらよいのかを検討する。最後に,情報の流れの中に知識を位置づけて,「知識」の概念を拡張する。
1. ガイダンス
2. 計算機とは何かについての考え方の歴史
3. 計算主義と認知科学的「心」観
4. 心のアーキテクチャ
5. シャノンの情報理論の革命性
6. 情報の流れとしての自然観
7. 知識の古典的定義を疑う
8. 情報の流れと知識
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | 講義中に与える演習課題の評価50%,期末レポート50%,合計100点満点で60点以上を合格とする。 | |
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教科書・参考書 | | 必要に応じて配布する。参考書としては以下のものを推薦する。戸田山和久『哲学入門』ちくま新書 | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | 講義において説明した概念分析の手法を実際に使ってみるために,課題を与える。 | |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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