授業の目的 【日本語】 | | 物質を基盤とした自然・人工物にかかわる現象の本質を理解するために,巨視的物質や,複雑な多相多成分系とそこに現れる界面・表面について,熱力学特性や,構造情報,電子的特性などの物質情報を知ることが必要である。本講義では,物質情報は,どのようにマクロな物理量として記述され計測されるのか,また複雑な分子現象からどのように抽出・解析できるかについて,連続体アプローチおよびコンピュータシミュレーションを用いた分子的アプローチの両面から学習する。 |
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授業の目的 【英語】 | | To understand the essence of phenomena involved in natural and artificial material-based systems, it is necessary to gain substance-related information such as thermodynamic, structural, and electronic properties that are inherent in macroscopic materials, complex multiphase/multicomponent systems, and interfaces/surfaces. In this course, we will learn how substance-related information is dictated by macroscopic physical quantities, how these quantities are measured, and how these quantities are derived/analyzed from complex molecular phenomena. Both continuum approach and molecular approach with computer simulations will be introduced |
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到達目標 【日本語】 | | 巨視的物質や,複雑な多相多成分系とそこに現れる界面・表面について,熱力学特性や,構造,電子的特性といった物質情報を理解し,物質を基盤とした自然・人工物にかかわる現象の本質を理解する力の育成を目的とする。 |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | 複雑な分子現象が内在する巨視的物質の状態とその変化をマクロな物理量で記述する熱力学の概念と法則,多相系の平衡を表す相図と化学ポテンシャルとの関係,多成分系への熱力学原理の応用,界面・表面の熱力学特性,自然・人工物でよく見られる表面の濡れ現象,結晶構造と表面構造の記述・計測,表面の電子的特性(仕事関数)について,講義を行う。連続体アプローチと分子的アプローチの両方を紹介する。
1. ガイダンス
2. 熱力学の概念と法則
3. 多相系の平衡
4. 多成分系の平衡
5. 界面・表面の熱力学特性
6. 表面の濡れ
7. 結晶構造と表面構造
8. 表面の電子的特性(仕事関数)
9. 総括
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | 講義中に与える演習課題の評価50%,期末試験50%で評価し,合計100点満点で60点以上を合格とする。 | |
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教科書・参考書 | | 講義資料はPDFファイルとして作成し,Webページからダウンロードできるようにする。また,必要に応じて印刷配布する。履修条件は課さない。 | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | 講義において説明した内容を理解するために演習課題を与える。 | |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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