授業の目的 【日本語】 | | 人工生命研究は,要素間の相互作用で生じる複雑な振る舞いを計算機等の人工システムの上につくって・動かして・観察することで,生命に本質的な創発現象を概念レベルで理解し応用する一連の流れであり,複雑系科学において重要な役割を果たしてきた。本講義では,特に,自然や社会に遍在する適応進化とそれにまつわる様々な概念間に生じる相互作用や情報流動に注目した計算モデルを題材にして,概念を直接モデル化する人工生命研究の基本的な考え方と,複雑系の理解への応用への展開を学習する。適宜実習を取り入れる。 |
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授業の目的 【英語】 | | This course introduces artificial life approaches that understand the emergent dynamics of natural and social phenomena by constructing computational models, focusing on interactions between adaptive evolution and environmental factors. |
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到達目標 【日本語】 | | 要素間の相互作用で生じる複雑な振る舞いを計算機等の人工システムの上につくって・動かして・観察することで,生命に本質的な創発現象を概念レベルで理解し応用する人工生命,および,構成論的手法を一部実習も交えて理解することを目的とする。特に,自然や社会に遍在する適応進化とそれを取り巻く環境との間に生じる相互作用や情報流動に注目した計算モデルを題材にして,概念を直接モデル化する人工生命研究の基本的な考え方を身に着ける。 |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | 適応進化の過程を計算機上に表現するための進化計算手法や個体ベースモデリングの基礎を概説する。次に,適応進化の概念を取り巻く様々な要因,具体的には,相互作用のネットワーク,学習,ニッチ構築,種間・種内相互作用等の影響を,具体的な研究事例を挙げつつ議論する。適宜実習や発表を取り入れる。
(授業の構成。ただし実習の都合で適宜調整。)
1. イントロダクション
2. 進化計算の基礎
3. 進化と学習
4. 進化とニッチ構築
5. 進化と種間・個体間相互作用
6. 進化とネットワーク
7. 複雑システム理解への応用
8. 総括
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | 実習・課題等の評価60%,試験の評価40%,合計100点満点で60点以上を合格とする。 | |
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教科書・参考書 | | Web資料やスライド資料などを必要に応じて提供する。プログラミングに関する授業を履修していることが望ましい。 | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | 概念の理解の確認,モデル作成や実験の分析に関する課題,発表等を与える。 | |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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