学部・大学院区分医学部(保)
時間割コード1724562
科目名 【日本語】老年期特性論
科目名 【英語】Geriatrics
コースナンバリングコード
担当教員 【日本語】林 登志雄 ○
担当教員 【英語】HAYASHI Toshio ○
単位数1
開講期・開講時間帯秋2期 火曜日 4時限
Fall2 Tue 4
必修・選択
必修


授業の目的 【日本語】
 わが国の65歳以上の人口比率(高齢者の割合)は1994年に14%を超え,2007年に20%,2016年には27%と世界でも有数の高さに達している。日本老年医学会,ケアマネジメント学会,看護学会等関連7学会で構成される日本老年学会は高齢者の定義を75歳以上とし(人口の14%)65-74歳を準高齢者とするよう提言した。小児科を除く臨床全科で高齢者を診療する機会が激増しており特にリハビリテーション領域では高齢者の生理、病態の理解が重要と考えられる。高齢者は,加齢に伴い各臓器機能の低下を認めるがその様態は様々であり,多臓器にわたる複数の疾患を有する場合が多く,また,症状・経過が非定型的で回復力が弱く合併症や傷害を残しやすい。高齢者の病態を加齢変化を踏まえて理解し総合的に対象となる高齢者の病態・臨床症状・治療を捉えられるようになるべく基礎的な力を培う。
授業の目的 【英語】
The population and the ratio of elderly in Japan is drastically increasing. In 2016, the ratio of elderly older than 65 y.o. is 27% of total population, which is the characteristic top level of the country in the world. In the field of the rehabilitation, the understanding of the character of elderly such as the pathophysiology, the sign and symptom and the treatment is very important.
到達目標 【日本語】
1.高齢者における病態の特徴を理解し説明できる
2.代表的疾患について,高齢者における病態・臨床症状・治療を理解し説明できる
3.高齢者における医療・福祉・介護保険等について理解し説明できる。理学療法、作業療法との関連についても触れることを目標とする
到達目標 【英語】
1 Understanding and explaining the character of the pathophysiology of disease which elderly people suffer from.
2 Explaining the sign and symptom, clinical character and the treatment of frequent diseases of elderly.
3 Understanding and explaining the medical and health insurance system in Japan and those relation to rehabilitation.
授業の内容や構成
下記の予定で行う。

I 講義概要解説、1高齢者の診かた 

II 2高齢者の総合機能評価 3認知行動障害と気分障害 4歩行障害と動作緩慢

III 5 転倒と骨折 6栄養 7口腔機能,嚥下機能障害 8排尿排便の障害 

IV 9サルコペニア 10フレイルと介護予防 11睡眠障害,慢性疼痛,褥瘡 

V  12高齢者で重視すべき慢性疾患管理の要点 13高齢者の急性疾患 14高齢者の感染症 15高齢者の悪性腫瘍

VI 16高齢者の侵襲的検査と治療 17高齢者の薬物療法 18リハビリテーション

VII 19多職種による地域包括ケア 20高齢者の在宅医療 21エンドオブライフ・ケア 22高齢者医療関係制度概要

VIII 試験
履修条件・関連する科目
特に定めない
成績評価の方法と基準
履修取り下げ精度を採用する。出席点(30点)と期末試験あるいはレポート(70点)によって評価する。概ね、総合得点60点以上を可、70点以上を良、80点以上を優、90点以上を特優(S)とする。
教科書・テキスト
日本老年医学会編改訂版『健康長寿診療ハンドブック』(MEDICALVIEW,2019)
参考書
井口昭久編 林 登志雄 分担執筆『これからの老年学』(名古屋大学出版会,第二版2008)
日本老年医学会編『老年医学テキスト』(MEDICALVIEW,2008)
日本老年医学会編『老年医学系統講義テキスト (西村書店, 2013)
日本老年医学会編『フレイル診療ガイド2018年版』(ライフサイエンス,2018)


課外学習等(授業時間外学習の指示)
可能な範囲での予習が望ましい。試験においては関連する幅広い知識、考察も問うので積極的な学習をお願いしたい。
授業の進め方
教科書を中心に,プリント等を用いて授業を進める。教科書・参考書・インターネット等の活用による予習・復習が望ましい。
注意事項
出席点は大きくはないのですが、短期間の講義の狙いがよくわかると思うので可能な限り全出席をお願いしたい。
本授業に関する参照Webページ
当面なし
担当教員からのメッセージ
短期間での講義ですので積極的参加を望みます。昨年度より教科書を変えておりますので講義内容も一新されているかと思います。
使用言語
日本語
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置