学部・大学院区分経・博前
時間割コード2411222
科目区分専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】社会思想史B
科目名 【英語】History of Social Thoughts B
コースナンバリングコードECOIE6402B
担当教員 【日本語】隠岐 さや香 ○
担当教員 【英語】OKI Sayaka ○
単位数2
開講期・開講時間帯春 金曜日 5時限
Spring Fri 5
対象学年1年
1
授業形態講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
一八世紀の啓蒙思想は今でも論争の対象であり続けている。「啓蒙」は人間がどう生活しているか、地上での人間生活をどう改善できるかを理解しようとする思想的な努力および実践であったが、称賛と批判の間で引き裂かれてきた。この授業では、カントやフーコーといったこれまで「啓蒙」を論じるに際して影響力のあった論者の主張を検討した上で、近年翻訳された思想史研究文献読解を通じ、「啓蒙」とは一体何であったのかを考察する。
授業の目的 【英語】
This course provides a deeper understanding on the concept of Enlightenment, one of the most polemical terms, firstly through comparative analysis of the writings of Kant and Foucault on the related subjects, and secondly through reading of J. Robertson’s work, The Enlightenment (2015, Japanese edition 2019).
到達目標 【日本語】
宗教、民主主義、ジェンダーなど、現代社会を二分する論争の多くは啓蒙思想の時代にその原型を見ることが出来るため、本授業を通じて、社会問題について歴史的経緯を踏まえて把握する素養が磨かれる。また、哲学的な問題としての「啓蒙」と経済学の思想的原点としての「啓蒙」を接続させて理解することが可能となる。
授業の内容や構成
1. イントロダクション
2. 一八世紀と二一世紀の類似点と相違点
3. 思想史における近代と啓蒙(1)
4. 思想史における近代と啓蒙(2)
5. 課題文献講読とディスカッション
6. 課題文献講読とディスカッション
7. 課題文献講読とディスカッション
8. 課題文献講読とディスカッション
9. 課題文献講読とディスカッション
10. 課題文献講読とディスカッション
11. 課題文献講読とディスカッション
12. 課題文献講読とディスカッション
13. 課題文献講読とディスカッション
14. 課題文献講読とディスカッション
15. 総合討論
履修条件・関連する科目
学部において社会思想史あるいは経済学史等を履修していると理解が深まるが、未履修でも受講可能
成績評価の方法と基準
平常点40%、発表あるいはレポート60%の割合で評価する。発表は課題文献を正確に読み込んでいるか、レポートは授業中に得た知識や概念を用いて論述を行えているか等で評価する。発表を行った者はレポートを免除する。平常点には授業参加(ディスカッション)と授業後のコメントペーパー提出などが含まれる。
教科書・参考書
課題文献(日本語あるいは英語版の購入が必要):ジョン・ロバートソン『啓蒙とはなにか 忘却された〈光〉の哲学』野原慎司・林直樹訳、白水社、2019年(John Robertson, The Enlightenment: A Very Short Introduction, Oxford: Oxford University Press, 2015)。
授業中に配付する参考文献:カント「啓蒙とは何か——『啓蒙とは何か』という問いに答える」『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』中山元訳、光文社文庫、2006年、9−30頁。
ミシェル・フーコー「啓蒙とは何か」石田英敬訳『フーコー・コレクション6 生政治・統治』小林康夫、石田秀敬、松浦寿輝編、ちくま学芸文庫、2006年、363−395頁。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
毎回の授業前に課題文献の指定箇所を読んでくる
注意事項
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置