授業の目的 【日本語】 | | 現代経済は全般的に見て,ヨーロッパや北米で典型的に展開されてきたタイプの市場指向の経済秩序によって強く規定されている。 このコースで学生は,西洋におけるそのような経済秩序の歴史的出現の基盤,背景,および論理,さらには世界の他の地域への影響についての諸理論を検討に付し,世界的展開を見せる現代の自由主義市場経済社会の本質について,発展的に理解を深めるための応用能力を成長させる。 |
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授業の目的 【英語】 | | The modern economy is determined by the market-oriented economic order that has typically evolved in Europe and North America. In this course students review theories about bases, backgrounds, and logics of the historical emergence of such economic order in the West, as well as theories about its impact on other parts of the world, and enhance their own Applicable Ability to explore the essence of the free market economy in the modern world economy on their own motive and interest. |
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到達目標 【日本語】 | | 学生は19世紀的自由主義市場経済のあり方と20世紀のそれをそれぞれ対照的に説明できるようになり,併せて19世紀的市場経済の機能上の問題や20世紀的な調整された自由主義の意味を分析的に理解できるようになる。世界経済の一体化の諸相から,今日の世界経済的諸問題の根底にある諸理論を検討できるようになる。20世紀後半の大衆消費社会の生成と経済成長の論理についての説明ができ、近年の社会経済的構造変動の論理についても積極的に論じることができるようになる。 |
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授業の内容や構成 | | 1. 近現代経済史の位置づけと意義 2. 19世紀の主要国の工業化 3. 周辺工業国の(社会経済的)展開 4. 近代的金融システムの生成/国家の役割 5. 世界経済の一体化と周辺従属地域 6. 19世紀末大不況と世界経済の構造変動 7. 20世紀への転換期における世界経済 8. 国際経済諸関係の崩壊―第一次世界大戦とその後 9. 大恐慌の勃発(1929年)とその帰結(1930年代世界大不況) 10. 自由主義市場経済へのまなざし―自由主義・ニューディール・ファシズム・社会主義 11. 第二次世界大戦後世界経済の再建と高度経済成長/東西対立 12. 南北問題の諸相とその分岐(南南問題) 13. 高度経済成長の終焉と新たな世界経済の構成 14. 冷戦大戦の解体と新たな世界経済秩序 15. まとめと評価
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履修条件・関連する科目 | | 高校の世界史レベルの予備知識は必要となる。足りない場合は各自で補うこと。また,学部レベルの経済史の講義を既習していることが望ましい。 この科目が扱う時代としては2019年度秋学期開講の「西洋経済史A(E)」の続きとなるが、必ずしも当該科目を履修済みである必要はない。 This course will be taught in Japanese. |
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成績評価の方法と基準 | | 学期中に最低一回,その日のテーマについてのプレゼンテーションを行うことを求める。当該プレゼンテーションについてのレポートを一通、その他のテーマのレポートを一通(計二通),学期中ないし期末に課す。また,講義出席他,総合的な学習状況も加味する。評価のウエイトは,プレゼンテーション 40%,レポート50%,総合的学習状況10%とし,上記の到達目標についての一定水準の議論ができることを合格の基準とする。 |
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教科書・参考書 | | ロンド・キャメロン/ラリー・ニール(速水融 監訳)『概説 世界経済史Ⅱ 工業化の展開から現代まで』東洋経済新報社、2013年 を教科書とする。またNUCTを用いた教材の配布も行う。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | 毎回,次回に向けての予習箇所を指示するので,その部分を必ず読んでくること。それを前提として授業を進める。 |
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注意事項 | | |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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