授業の目的 【日本語】 | | 20世紀に発達した大量生産・大量消費の社会システムは,生産のために大量の資源・エネルギーを使い,消費の結果として大量の廃棄物を生みだす社会システムである。このようなシステムは,結果として,資源・エネルギーの枯渇と深刻な地球環境問題を引き起こし,21世紀の前半には立ち行かなくなる危険性が高い。本講義では,このシステムをモニタリング・モデリングし,予測・解決する方策について考察する。最終的に受講生がエネルギー利用の原理原則を理解し、国単位での将来のエネルギービションを作成できるようになることが目標である。 【DP3】 |
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授業の目的 【英語】 | | |
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到達目標 【日本語】 | | |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | 新型コロナウイルス対策により、nuctによる講義ノート配布とSkypeによるオンライン講義(毎週木曜日10:30-12:00)を行う。講義は5月7日(木)から開始する。(自宅でSkypeによるオンライン講義を受ける環境がない学生は連絡ください。masao@nagoya-u.jp) (1)エネルギーとは何か エネルギー利用の原理についての物理を文系の学生でもわかるように平易に解説する。 (2) 地球上のエネルギーフロー エネルギー供給・消費のひとつのシステムとして地球(自然)と社会とを統一的にとらえる枠組みを理解する。 (3) エネルギー技術論と資源・環境論 化石燃料、原子力の原理と資源及び廃棄物問題・気候変動問題、自然エネルギー技術の原理と特徴を明らかにする。 (4) 持続不可能な20世紀システム 石油の資源予測、原子力利用の問題点など、20世紀に確立した大量の資源採取→大量生産→大量消費→大量廃棄のシステムをささえた構造と,その持続不可能性を解明する。 (5) 千年持続学なエネルギー利用 千年後にもやっていける社会のあり方を構想し,それを準備する営みとして「持続可能な開発」の概念をとらえ,具体的な選択肢を構想する。 (6) 将来のエネルギービジョンを考える 地球・社会システムの基礎的な理解の上にたって、将来のエネルギー利用をどのよう考えるか、さまざまな立場の議論を学びつつ、受講者同志の討論(ワークショップ)によって考察を深める。 | |
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | 中間レポート50%と最終レポート50%による。中間レポートではエネルギー利用の原理原則について理解していること、最終レポートでは国単位でのエネルギービジョンを説得力ある形で作成することができるようになることが求められる。 | |
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教科書 | | |
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参考書 | | 高野雅夫『人は100Wで生きられる』大和書房2011年 渡邊誠一郎他編『臨床環境学』名大出版会2014年 名古屋大学大学院環境学研究科編『環境学研究ソースブック−伊勢湾流域圏の視点から』藤原書店2005年 資源協会編『千年持続社会−共生・循環型文明社会の構築』日本地域社会研究所2003年 米本昌平『地球環境問題とは何か』岩波新書1994年 武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか1,2』洋泉社2007年 アル・ゴア『不都合な真実』ランダムハウス講談社2007年 | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | |
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注意事項 | | |
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授業言語 (資料) | | |
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授業言語 (口頭) | | |
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英語の質問への対応 | | |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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