時間割コード3400015
科目区分体系理解科目
Interdisciplinary Subjects
科目名 【日本語】総合防災論1B(社会編)
科目名 【英語】Science and Technology for Disaster Mitigation 1B: Social Science Approaches
コースナンバリングコードENV005015J
担当教員 【日本語】髙橋 誠 ○
担当教員 【英語】TAKAHASHI Makoto ○
単位数2
開講期・開講時間帯秋 水曜日 1時限
Fall Wed 1
対象学年1年
1
授業形態講義
Lecture
専攻
研究科共通
Common Subjects


授業の目的 【日本語】
 自然災害は、かつては「自然の現象」と考えられてきたが、近年は「社会の問題」として捉えられるようになっている。それゆえ、自然災害の研究には、自然現象としてのハザードや具体的な防災・減災活動のみならず、その背後にある社会の構造や、災害前後の長期間にわたるその変化に関する理解が不可欠である。この授業では、こうした災害の社会的な側面について人文社会科学の観点から総合的に講究し、分野横断的観点から安全・安心学にアプローチする方法論を獲得する。
 受講者が授業終了時に、①自然災害に対する社会学・心理学・地理学のそれぞれのアプローチの特徴について説明できること、および、②それらを自分の専攻分野における災害研究と対照させた上で新しい防災の考え方について論考できることを目標とする。(DP3、DP5)
授業の目的 【英語】
This course provides comprehensive understandings about social and human science approaches to natural disaster that is generally regarded as a social issue. In the end of the course, participating students are expected to understand the basic theories of sociological, psychological and geographical disaster studies, and to propose new paradigms for disaster risk reduction (DRR) relating to their own research topics. (DP3, DP5)
到達目標 【日本語】
到達目標 【英語】
授業の内容や構成
【2020年度秋学期の履修に関する注意】
※オンライン方式(ZOOM使用)によって定時(水曜1限)に講義をおこないます。
※授業に関する連絡、講義資料の配布、レポートの提出にはNUCTを用います。
※10月入学の環境学研究科の学生、他研究科学生・研究生・聴講生等は、10月2日までに、高橋まで個別にメールをください。
(環境学研究科に在学中の学生は、WEBにて履修登録をおこなってください、メールは不要です)

【授業内容】
 この授業では、災害はなぜ起こり、どのように被害が発生するのか、人々は災害にどのように立ち向かい、どのように立ち直るのか、その後被災地や被災者は災害に強くなるのかといった、自然災害をめぐる古典的な問いを、社会学・心理学・地理学の観点から考えていく。
 最初に災害と社会の問題を捉えるための基本的な概念を説明し、その後、社会学(室井研二)、心理学(木村玲欧、非常勤講師)、地理学(高橋誠)を専門にする3名の講師がそれぞれ4コマずつ担当し、斯学分野のアプローチについて講究する。東日本大震災、阪神・淡路大震災、伊勢湾台風のほか、スマトラ地震や四川大地震などを事例として取り上げる。最後に受講生も参加して総合討論を行い、受講生自身が専攻する学問分野と人文社会科学との比較を通して、新しい防災の考え方について議論する。また、その他の講師をゲストとして招聘し、特定のトピックについて講演してもらう。
 なお、非常勤講師担当分の授業は、土・日あるいは水曜日(午後)に実施する(詳細は未定)。災害・防災の総合的な理解のために、「総合防災論1A」や「総合防災論2」を併せて履修することが望ましい(この授業は、地球環境科学、都市環境学、社会環境学のすべての専攻の学生が履修できる)。スケジュールの詳細は、初回授業時に説明する。
 参考書等による予習・復習を必須とする。また、それぞれの分野に関する理解度を測るために、ひとつの分野終了時にそれぞれレポートを課す。詳細は、初回授業時に説明する。
All the classes are conducted exclusively in Japanese.

First the basic concepts and theories of the matters of disaster and society are explained followed by discussions of the main topics as follows, in turn from the perspectives of sociology, psychology and geography: why a disaster occurs, how it affects human lives and built environments, how the affected communities are recovered, and how their vulnerability is reduced or capacity for DRR is enhanced. Case studies are about the disasters of the 2011 Tohoku and the 1995 Kobe Earthquakes and the 1959 Typhoon Vera as well as the recent mega-earthquakes in Asia including the 2004 Sumatra and the 2008 Sichuan Earthquakes. The course ends with a debate about new paradigms for DRR that students propose themselves. Students are requested to submit several essays based on their homework both during and after the course. Students are strongly recommended to take also other courses in the "Science and Technology for Disaster Mitigation" series: "1A: Understanding Natural Hazard" and "2: Methodology for Disaster Mitigation". The detail contents and plans are shown in the first class.
履修条件・関連する科目
成績評価の方法と基準
 上記の分野別3レポートと学期末のまとめのレポートと総合討論での議論への貢献度とによって、到達目標に関する達成度を評価する。レポートについては、授業と時間外学習をとおして得られた知識に基づいて論理的に考察し論述できることを評価の基準とする。
Based on the essays that students submit and the presentation at the final debate, with level of understandings and performances of the basic knowledge as criteria.
教科書
統一的な教科書は使用しない。
Not used.
参考書
 重要な参考書は初回授業時に提示する。また、追加の参考書は適宜授業の中で紹介する。授業内容に関する質問には、各授業終了時に担当教員が対応する。また、主担当教員(高橋)が随時受け付け、必要に応じて担当教員に照会する。
Recommended reference books are shown in the first class, and during the course as well. Questions are opened to the PIC (Takahashi) through e-mail below.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
注意事項
授業言語 (資料)
日本語のみ
Japanese only
授業言語 (口頭)
日本語のみ
Japanese only
英語の質問への対応
Available
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置