時間割コード3400790
科目区分Ⅰ類科目
Type 1 Subjects
科目名 【日本語】大気物理学
科目名 【英語】Dynamic Meteorology
コースナンバリングコードENV116083B
担当教員 【日本語】坪木 和久 ○
担当教員 【英語】TSUBOKI Kazuhisa ○
単位数2
開講期・開講時間帯春 火曜日 2時限
Spring Tue 2
対象学年1年
1
授業形態講義
Lecture
専攻
地球環境科学専攻
Department of Earth and Environmental Sciences


授業の目的 【日本語】
本講義では大気中で起こる現象の物理、特に雲や降水の関わる現象の物理について講義します。地球大気は、回転と成層、さらに雲の形成で特徴付けられ、これらに伴う水循環が地球の豊かな環境を形成する要因となっています。これらの特徴に起因する大気の運動について、現象論、基礎理論、理解のための手段である観測と数値シミュレーションについて講義します。これによって学生の皆さんが大気物理学の基礎理論と気象におけるその意味を理解することを目指します。
授業の目的 【英語】
The purpose of this lecture is to understand atmospheric dynamics, atmospheric thermodynamics and weather phenomena.
到達目標 【日本語】
到達目標 【英語】
授業の内容や構成
講義の内容は現象論からはじめて、それらを理解するための基礎的な理論および手段について講義します。
1.現象論
まず、地球大気の特徴を知ることで、地球がいかに特別な惑星であるかを理解します。大気という薄い膜で覆われ、水蒸気が循環し、雲・降水が形成されることで大気中の水循環が形成されます。その現象は極めて多様で複雑です。多様な雲・降水システム、それに伴う大気中の運動やさまざまな現象を紹介します。
2.大気水循環の基礎理論
大気中の現象を理解するためには、力学・熱力学や流体力学の理論など、さまざまな基礎理論から組み立てられている大気の理論を理解することが必要です。その理論の基礎的な部分を解説します。この部分が本講義の中心的な内容となります。
3.観測と数値モデル
基礎理論にもとづいて現象を理解するとともに、多様で複雑な大気現象を知るために観測は不可欠です。さらに近年急速に発達してきたコンピュータを用いた数値シミュレーションもその理解に不可欠となっています。ここでは大気中の現象の理解のための観測と数値シミュレーションモデルの基礎と観測例やシミュレーション例をお話します。
Basics of atmospheric dynamics, atmospheric thermodynamics and weather phenomena will be lectured for understanding atmospheric water circulation. Participants are required to have basic understanding on physics and mathematics.
履修条件・関連する科目
成績評価の方法と基準
講義への出席とレポートによって成績を評価します。レポートを提出しない、極端に出席率が悪い場合は不合格とします。
Participation to the class and reports are required.
教科書
特に指定しませんが、講義では資料をウエッブページからダウンロードして、参考にしてもらいます。
No specific text book.
参考書
一般気象学第2版 小倉義光著、東京大学出版会,lSBN4-13-062706-6
メソ気象の基礎理論 小倉義光著、東京大学出版会, ISBN4-13-060715-4
などが参考になります。
特段の履修条件はありませんが、大学教養レベルの数学(解析学、線形代数学など)、物理学(力学、熱力学、流体力学)の知識があると理解しやすいでしょう。また、地球科学、特に気象学に興味がある人に興味を持ってもらえると思います。
R. A. Houze, Jr. Cloud Dynamics, Academic Press
課外学習等(授業時間外学習の指示)
注意事項
授業言語 (資料)
一部英語
Partially in English
授業言語 (口頭)
日英両方
Japanese and English
英語の質問への対応
Available
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置