授業の目的 【日本語】 | | 多分野融合領域である創薬科学において高度な専門力を発揮するためには、融合学問を学ぶために必要な基礎能力を形成する必要があります。多分野融合実践実習では、融合的な研究発想力を培っていくきっかけとして、有機化学系・生命科学系・構造科学系における先端的研究手法や機器利用技術の基礎を体験します。また、創薬科学の基礎的知識と基礎的技術とを統一的な視野のもとに扱う実習を通して体験し、実行力が伴う実践的融合力の基盤を形成することを目的とします。 |
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授業の目的 【英語】 | | Students in this course will gain experience with advanced experimental methods and technologies in organic chemistry, biosciences, and structural biology, with the goal of expanding their expertise. |
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到達目標 【日本語】 | | 次世代創薬を推進するに足る研究遂行能力を獲得した人材に成長するため、本実習の到達点として次の事項を目標とします。 (1)融合研究における意思疎通の難しさを理解し、創薬における基本的な実験リテラシーを身につける。 (2)融合研究における各専門性の重要性を理解し、専門分野間での役割分担と連携、そしてその橋渡しのすべてが重要であることを理解することができる。 (3)融合研究における成果解釈の難しさを理解し、相互の研究を理解しようとする努力をすることができる。 |
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授業の内容や構成 | | 本実習は有機化学系・生命科学系・構造科学系の各系の実習を横断的に実施し、各専門分野における先端的実験・研究の基礎を体験する。短期間で多分野にわたる学際領域研究を体験し、見聞と知識の枠を大きく広げられるよう、専門分野の異なる大学院生数人で構成された班として行動します。本実習は以下の内容で構成されています。 (1)構造系実習I:生物活性化合物とその標的タンパク質との複合体構造をもとに、新しいアゴニスト/アンタゴニスト候補化合物を分子設計する。 (2)有機系実習:構造系実習Iで分子設計した化合物を化学合成する。 (3)生物系実習:有機系実習で化学合成した化合物の生物活性を測定し、解析し、そして評価する。 (4)構造系実習II:生物系実習での生物活性評価結果をもとに、分子設計した化合物と標的タンパク質との相互作用についてコンピューター解析を用いて考察する。 |
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | (評価の方法)平常点40%、レポートおよび討論60%で評価します。 (評価の基準)合計60点以上を合格とします。課題未実施者は欠席とします。 |
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教科書・テキスト | | 教科書を指定しないが、必要に応じて参考資料を配布する。 |
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参考書 | | 周東智(2011)『有機医薬分子論—化学構造、薬理活性そして創薬へ—』京都廣川書店、Bruce Albertら(2016)『Essential細胞生物学 原著第4版』南江堂、ヴォート(2012)『生化学(上)』 III. 酵素の作用機構 東京化学同人、田中千賀子ら(2017)『NEW薬理学 改訂第6版』南江堂 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | 原則として、本実習は実習時間内で実施できる内容で構成されていますが、必要に応じて事前準備を指示することがあります。その場合には、NUCTや掲示板などを通じて受講者全員に連絡します。 |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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