授業の目的 【日本語】 | | タンパク質などの生体分子の立体構造情報及び分子間相互作用の定量的評価は、論理的創薬を行う上で必須である。構造生物学の基盤である熱力学・物理化学・量子力学をも俯瞰し、高度な専門知識を習得しつつ、最先端の「構造に指南された創薬研究」に役立てる。 |
|
|
授業の目的 【英語】 | | This course deals with fundamental concepts and principles including thermodynamics, physical chemistry, and quantum physics. This basic knowledge is all required for understanding the methodologies of structural biology, which is the ultimate goal of this course. It also enhances the development of students’ skills related to structure-guided drug discovery and rational drug design. |
|
|
到達目標 【日本語】 | | 本講義修了時において、構造生物学におけるタンパク質構造解析の主要三手法(X線結晶解析・核磁気共鳴法・電子顕微鏡)に加えて、単粒子解析などの構造解析法、ITC等のタンパク質・薬物相互作用検出法、タンパク質の安定性評価法、バイオ医薬品の評価と品質管理、核酸の構造と機能制御について、最先端の例に即して、その原理を包括的に理解することを目標とする。 |
|
|
授業の内容や構成 | | 本講義は5名の教員によるオムニバス形式で行われ、講義には英語による資料が随時含まれる。また本講義では課題としてのレポート提出が課される。 1. 最先端のクライオ電子顕微鏡法(大嶋) 2. X線回折と構造解析 (入江) 3. 核磁気共鳴法の原理(廣明) 4.核酸の構造と機能 5. 核酸配列の解読と検出 6.核酸高次構造の解析と制御 7.核酸の化学修飾法と安定性(以上、兒玉)8. Structural biology of ion channels for neurotransmission, 9. Structural biology of cell adhesion molecules, 10. Structural biology of GPCRs(以上、大嶋)11. Pharmaceutical NMR applications – HSQC based experiments, 12. NMR-guided in silico drug screening(以上、廣明)13. Conformationally refined nucleic acids for therapeutics(以上、兒玉)14.構造生物学と創薬 15.Structural biology of membrane active transporters (以上、阿部) |
|
|
履修条件・関連する科目 | | 学部で学ぶ生物科学系の基礎知識を有することを前提とし、構造生物学を履修していることが望ましい。 |
|
|
成績評価の方法と基準 | | (評価の方法)平常点40%、レポート60%で評価し、合計 100点満点で60点以上を合格とする。 課題未実施者は欠席とする。 |
|
|
教科書・テキスト | | 教科書を指定しないが、必要に応じて参考資料を配布する。 |
|
|
参考書 | | 化学同人 タンパク質をみる(やさしい原理からはいるタンパク質科学実験法2) |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) | | 初回講義において課題レポートについての説明がなされる。講義に関係した原著論文について調査・記述を行って提出する。 |
|
|
授業開講形態等 | | |
|
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
|