学部・大学院区分創・博後
時間割コード5900325
科目区分専門科目(選択)
Specialized Courses
科目名 【日本語】創薬分子構造学実習
科目名 【英語】Structural Biology Research Course
コースナンバリングコードPHA-ST-7013
担当教員 【日本語】大嶋 篤典 ○
担当教員 【英語】OSHIMA Atsunori ○
単位数6
開講期・開講時間帯通年集中(春秋) その他 その他
Full-year course Intensive(Sp-Fa) Other Other
対象学年1年
1
授業形態実習
Practical training


授業の目的 【日本語】
論理的創薬を実現するための手法として、生体高分子(タンパク質・核酸および膜とそれらの複合体)の立体構造解析法と、構造制御法を身につけることは、次世代を先導する創薬基盤研究者にふさわしい専門力の一つです。構造生物学・核酸化学や次世代医薬品開発に関わる最先端の実験に主体的に取り組む。解析対象分子の決定からはじまり、先行研究の調査、試料調製・合成の戦略、構造決定、構造解析、構造制御法の開発など理論と知識に裏打ちされた実践的な技術を身につけることが本実習の目的です。
授業の目的 【英語】
In this course, students undergo practical training in advanced technologies related to structural biology, nucleic acid chemistry, and pharmaceutical sciences. They learn methods involved in identification of drug targets, specimen preparation, structure analysis of biomolecules, computer science related to drug development and presentation of research results.
到達目標 【日本語】
本実験のコース終了時に、学生は以下の項目のいずれかまたは複数について主体的・導的に遂行できる能力を習得します。
(1) 分子の構造情報を徹底的に駆使した創薬研究または生物学研究
(2) 構造生物学・ケミカルバイオロジー・核酸有機化学に関連する新規の方法論開発(計算科学的技法を含む)
(3) その他既存の構造生物学の領域を超えた境界領域に関する先端的な研究
授業の内容や構成
実習は所属する研究室に分かれて、学生が、一つあるいは複数のテーマについて、博士学位論文を執筆することを前提に、学術的に重要な新規性と独自性があり査読付き原著論文や国際学会に投稿可能な質で結果を出すことをゴールとして、主体的に実施します。以下は一例です。
1. 膜タンパク質の構造と機能研究のための基礎から最先端の技術までの習得を目指す。具体的には、タンパク質の発現、精製、2次元/3次元結晶化、電子顕微鏡またはX線回折によるデータ収集、コンピュータによる構造解析という一連の技術を学ぶ。
2. NMR法をはじめとする物理化学的計測を組み合わせて、医薬品標的やシーズとなりうるタンパク質・核酸・それらの複合体の精密立体構造解析、構造制御法の開発、薬理作用機構の解明、インシリコ創薬の研究を行う。
3. 新規の核酸医薬品の開発を志向した核酸化学、ケミカルバイオロジー、分子薬理学の研究能力を養う。
履修条件・関連する科目
生命科学に関連する、博士前期課程で学ぶ生物科学・物理化学・タンパク質科学・生物情報学ないし核酸化学の高度な基礎知識を有することを前提とします。
成績評価の方法と基準
(評価の方法)研究の進捗状況について定期的に行われる実験進捗セミナーでの発表ならびに発表資料から評価します。著しい研究成果について、学内外の研究会、学会、ならびに査読付き論文での発表を推奨します。最終的な研究成果について方法もふくめて修士論文に記載し提出し、修論発表会において口頭発表してもらいます。正しい研究操作が行われていること、コントロールが適切に取られた実験であること、新規の実験結果、未知の成果が得られた場合特に高く評価します。課題未実施者は欠席とします。
教科書・テキスト
教科書を指定しないが、研究テーマに関連する原著論文・総説(英語・日本語)、その他ウェブ上での資料など都度該当する資料を指示すると同時に、自力で検索するための適切なキーワードを指示します。
参考書
化学同人 タンパク質をみる(やさしい原理からはいるタンパク質科学実験法2)、南江堂Essentialタンパク質科学
課外学習等(授業時間外学習の指示)
自身の研究テーマに関連する学内外のセミナー・講演会、研究会、ならびに学会に出席し、必要情報は主体的に収集することを特に推奨します。また研究室外に共同研究者がいるプロジェクトの場合は共同研究者との活発な議論と、その準備のための調査は理解の増進につながります。
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置