授業の目的 【日本語】 | | この授業は,民法中の「物権法」とよばれる部分(担保物権を含まない)および関連する相続法の部分の基礎を学ぶことを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 | | |
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到達目標 【日本語】 | | この授業では、受講者が授業終了時に、以下の能力を身につけていることを目標とする。 (1) 物権法と相続法に関する民法上の制度を正確に理解している。 (2) (1) で得られたものを具体的な問題に当てはめて、解決を導くことができる。 |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | 1
ガイダンス 民法の体系と物権法
1.法律文献・判例の収集方法の説明 2.民法の体系
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物権法の基本原則 物
1.物権と債権 2.物権の種類・内容 3.物権法定主義 4.物
3
所有権の内容・効力
1.所有権の特徴 2.相隣関係 3.物権的請求権
4
所有権の原始取得
1.所有権の原始取得(取得時効を除く)
5
占有(権)
1.占有(権)とは何か 2.占有の取得 3.占有の承継 4.占有訴権 5.準占有
6
取得時効
1.取得時効の要件 2.占有の態様 3.取得時効の存在理由 4.取得時効の効果と援用
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物権変動総論
1.物権変動 2.物権変動における動的安全の保護と静的安全の保護 3.物権変動の時期
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不動産物権変動①
1.不動産登記制度 2.登記を対抗要件とする不動産物権変動 3.対抗問題が生ずる範囲
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不動産物権変動②
1.公信の原則と民法94条2項 2.背信的悪意者排除論
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不動産物権変動③
1.取消しと登記 2.解除と登記 3.時効取得と登記 4.遺贈と登記
11
動産物権変動
1.契約による動産物権変動の対抗要件 2.引渡を対抗要件とする動産物権変動 3.明認方法 4.即時取得
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相続①
1.相続による包括承継 2.相続人 3.熟慮期間 4.単純承認・限定承認・放棄 5.相続人不存在 6.相続分 7.特別受益 8.寄与分・特別寄与料
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相続②
1.遺産共有 2.遺産分割
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共有
1.共同所有関係 2.共有中の法律関係 3.共有物分割 4.区分所有権
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相続③
1.遺言 2.遺贈 3.遺留分 4.相続と登記 5.相続回復請求権
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | 小テスト(クイズ)および授業中の質疑応答における発言等によって20%、レポート課題によって20%、学期末試験によって60%の各割合に基づいて総合評価を行う。100点満点で 60 点以上を合格とする。 ※無断欠席、および、2回以上の欠席は減点の対象とする。欠席の連絡はその理由とともにメールまたはCanvasのメッセージ送信機能で行うこと。他人からの伝言は認めない。 ※講義を3分の1以上欠席した受講者には学年末試験の受験を認めない。 |
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教科書・テキスト | | 特にない。レジュメを事前に Canvas にアップロードする。 |
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参考書 | | ・潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ 総則・物権(第8版)』(有斐閣、2018年) ・水野紀子=大村敦志編『民法判例百選Ⅲ 親族・相続(第2版)』(有斐閣、2018年) ・『民法判例30! 物権』、『民法判例30! 親族・相続』(有斐閣、2017年) 物権法に関する最近の本としては、次のものがある。詳しくは初回に説明するので、その後に必要に応じて買えばよい。 ・佐久間毅『民法の基礎 2 物権(第 2 版)』(有斐閣、 2019 年) ・秋山靖浩ほか『物権法(第 2 版)』(日本評論社、 2019 年) ・安永正昭『講義 物権・担保物権法(第 3 版)』(有斐閣、 2019 年 *担保物権法を含む本) ・千葉恵美子ほか『民法2 物権(第 3 版)』(有斐閣アルマ、 2018 年) * 相続法改正未対応 ・石田剛ほか『民法 Ⅱ 物権(第 3 版)』(有斐閣リーガルクエスト、 2019 年 *担保物権法を含む本) ・松岡久和『物権法』(成文堂、 2017 年) * 相続法改正未対応 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | レジュメに従って予習し、授業の際の質問に解答する準備をする。授業で扱うことが予告された判例について、事案と判旨をまとめておく。 授業後、復習する。 レポートを作成し、提出する。 |
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注意事項 | | レポート提出に関して、他人のレポートを写すなどの行為は不正行為とみなすので、注意すること。 |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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