学部・大学院区分法・専学
時間割コード9312300
科目区分法律基本科目(必修)
Basic Law Courses
科目名 【日本語】刑法基礎Ⅱ
科目名 【英語】Criminal Law Ⅱ
担当教員 【日本語】齊藤 彰子 ○
担当教員 【英語】SAITO Akiko ○
単位数2
開講期・開講時間帯秋 火曜日 2時限
Fall Tue 2
対象学年1年
1
授業形態演習
Lecture


授業の目的 【日本語】
法学未修者を対象とした刑法各論の講義。刑法基礎Iの授業で習得した刑法総論の知識を前提として、各個別の犯罪の成立要件、それぞれの相違点などについて体系的に理解させるため、その内容を具体的に提示する。また、将来法曹となるための素養を身に付けさせるため、刑法各論に関する重要な判例を読み、その争点、判示内容を正確に理解する能力を養う。なお、実務的重要性の低いものについては、省略する。授業は、基本的に、教員による説明と設問を示し、それに解答するというプロブレム・メソッドとを組み合わせて行うが、適宜、ケース・メソッドを取り入れる。 なお、この講義は、「法科大学院における共通的な到達目標」を踏まえて、具体的な授業内容を設定している。
授業の目的 【英語】
到達目標 【日本語】
(1)刑法各論についての基本的知識を体系的に理解し、関連づけることができる。 (2)その基本的知識を使いこなし、討論すること (相手の意見を理解し、それに対応した意見を表明すること) ができる。 (3)判例を読み、その争点、判示内容を正確に理解することができる。 (4)具体的な事例について論点を発見、分析し、妥当な解決を導き出すことができる。
到達目標 【英語】
授業の内容や構成
1

生命・身体に対する罪① 9月29日
*「2020年度法科大学院 学事暦」によれば初回は 10月6日ですが、9月29日 に授業を行うことの是非につき「ディスカッション」でご意見を募っています。

殺人罪、自殺関与罪、堕胎罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、 ページ欄 (今年度については、NUCTの【お知らせ】欄。以下同じ。) に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


2

生命・身体に対する罪②
10月6日

遺棄罪、暴行罪、傷害罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


3

自由に対する罪① 10月13日

脅迫罪、逮捕・監禁罪、略取・誘拐罪、強制わいせつ罪、強制性交等罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


4

自由に対する罪②
名誉に対する罪① 10月20日

住居侵入罪、名誉毀損罪(総説)について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


5

名誉に対する罪② 10月27日

名誉毀損罪(個別要件の問題)について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


6

財産に対する罪① 11月3日

財産犯総説;財産犯の分類、財物・財産上の利益の意義、財物の「他人性」ないしは242条にいう「他人の占有」の意義について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


7

財産に対する罪② 11月10日

窃盗罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


8

財産に対する罪③ 11月17日

強盗罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


9

財産に対する罪④ 11月24日

詐欺罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


10

財産に対する罪⑤ 12月1日

横領罪、背任罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


11

公共の安全に対する罪 12月8日

現住建造物等放火罪、非現住建造物等放火罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


12

公共の信用に対する罪 風俗に対する罪 12月15日

文書偽造罪における基本概念(文書、偽造、変造、虚偽文書作成、行使)について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


13

国家的法益に対する罪① 12月22日

公務執行妨害罪(業務妨害罪における「業務」との関係を含む)について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


14

国家的法益に対する罪② 1月12日

犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪、偽証罪について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


15

国家的法益に対する罪③ 1月19日

収賄罪における基本概念(保護法益、職務、賄賂)について理解する。

(1)レジュメに引用の判例、および、基本書の該当箇所を予習し、ページ欄に〔予習事項〕として掲げる問題点等についてあらかじめ考えた上で授業に臨む。 (2)授業の内容について復習することはもちろんであるが、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 (3)授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型について、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修する。


16

期末試験・講評

事例問題を中心とした筆記試験による最終試験とその試験に関する講評を行う。



履修条件・関連する科目
なし。
成績評価の方法と基準
レポート50%・期末試験50%
(今期はCOVID-19問題のため、オンデマンド型の遠隔授業を行うことから、「発言点」による評価を廃し、レポート課題2回と期末試験で成績評価を行う。) 到達目標(1)について――レポート・期末試験 到達目標(2)について――レポート 到達目標(3)について――レポート・期末試験 到達目標(4)について――期末試験
総合点60点以上を合格とします。
教科書・テキスト
なし。
参考書
①山口厚・佐伯仁志編「刑法判例百選Ⅱ各論(第7版)」(有斐閣、2014年) ②中森喜彦「刑法各論(第4版)」(有斐閣、2015年) ③大谷實「刑法講義各論(新版第5版)」(成文堂、2019年) ④西田典之著橋爪隆補訂「刑法各論(第7版)」(弘文堂、2018年) その他、授業で指示する判例・文献
課外学習等(授業時間外学習の指示)
①レジュメに引用している判例、および、基本書の該当箇所を予習して、授業に臨むこと。 ②授業内容について復習はもちろん、授業で指示した文献、判例を読むことによって理解を確実なものとする。 ③授業時間中に触れることのできなかった問題点、犯罪類型については、ページ欄に〔自習事項〕として掲げる文献、判例を読み、学修すること。
詳細は、各講義回ごとにページ欄に掲載する、予習事項、復習事項、自習事項を参照。
注意事項
本科目は、全ての授業回につき、オンデマンド方式による遠隔授業を実施します。 授業コンテンツの配信及びレポート課題の実施は、コースファイル容量がより大きく安定的な NUCT上でのみ行います 。授業コンテンツ配信等のスケジュールはCANVASの【ページ】欄およびNUCTの【お知らせ】欄に掲載しています。 受講者は、火曜2限に、第2講義室において受講することも可能ですが、第2講義室において受講する際には、防疫上の観点から、以下の点を必ず遵守して下さい。 ・マスクを着用すること。 ・番号札の付された座席のみを使用すること。 ・自己が使用した座席の番号を記録しておくこと。 ・講義前後に手指消毒や手洗いを行うこと。 ・体調に不安がある場合には決して登校しないこと。 なお、今後の感染状況によっては、教室における受講ができなくなる可能性があります。大学ないしは教務課からの通知をこまめにチェックし、その指示に従って下さい。 弁護士チューター(盛田裕文先生)による講義も併せて受講してください。
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置