授業の目的 【日本語】 | | 裁判には,目撃証人や被告人の自白、裁判員の判断などヒトの心理が関わる場面が少なくなり。しかしヒトは、時に間違え、時に勘違いをし,時に非合理的である。では,法律家は,ヒトの心はどのような特徴をもっているものと考えれば良いのであろうか。 本講義では,裁判や法で問題となるヒトの心理についての科学的知識を提供する。なお、授業では,できるだけロールプレイなどの参加型の学習を通じて体得してもらうようにするつもりである。 |
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授業の目的 【英語】 | | |
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到達目標 【日本語】 | | この授業の目的は、隣接科学である心理学的な視点についての学習を行うことによって、法に関する手続きのなかで、心理学的知見を利用できるようになることを目的としている。 到達目標としては以下の 2 つを設定する。 ①訴訟過程において、弁護士や裁判官として、当事者等と十分な意思疎通をとるための、コミュニケーションの基礎知識を修得すること。 ②心理にかかわる事実認定の場面において、正確な事実を認定するための基礎知識を獲得すること。 |
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到達目標 【英語】 | | |
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授業の内容や構成 | | 1
法と心理学概要 【9月4日(金)/13:00~14:30】
「法と心理学」とはどのような学問か、および、法と心理学を理解するのに必要な基本的知識を学習する。心理学の方法論、統計処理の意味についても講じる。
2
目撃証言 【9月4日(金)/14:45~16:15】
目撃証言にはどのような限界があるのかという心理学の知識をもとに、法律家として、目撃証言をどのように評価するのかについて考える。
3
目撃証人による識別 【9月4日(金)/16:30~18:00】
信頼できる目撃証言を得るためにはどのような識別手続きが必要なのか、心理学の知見をもとに論じる。
4
司法面接法 【9月5日(土)/9:00~10:30】
記憶の汚染をされやすい子どもから情報を引き出す方法について簡単な実習を含めながら検討する。
5
自白と心理学 【9月5日(土)/10:40~12:10】
人はなぜ虚偽自白をするのかについて心理学の諸理論を紹介する。
6
供述分析体験 【9月5日(土)/13:00~14:30】
供述分析を体験することを通して,虚偽供述に対して理解を深める。
7
犯罪心理学1 【9月1 1日(金)/13:00~14:30】
人がなぜ犯罪に関わるのかについての犯罪心理学の知見を理解することを通して,人に対する支援の仕方についての理解を深める。
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犯罪心理学2 【9月11日(金)/14:45~16:15】
人がなぜ犯罪に関わるのかについての犯罪心理学の知見を理解することを通して,人に対する支援の仕方についての理解を深める。
9
法律相談の心理学 【9月11日(金)/16:30~18:00】
リーガルカウンセリングの理論を中心に、法律家と一般市民との間に良好なコミュニケーションを形成することの意義と,そのための技術について検討を試みる。臨床心理や精神医学の文献も参照させ,学際的視点を示す。
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法律相談のロールプレイ 【9月12日(土)/9:00~10:30】
法律相談の体験的学習のために、一般市民のボランティアが相談者役を担って模擬相談を実施する。前回の学習内容を体験学習を通じて身体化し、その意味内容のより深い理解を図る。ロールプレイ実施後にロールプレイの評価を課題として提出してもらう。
事前に相談内容に関する情報を提供するので、予習をしてきてもらった上で、ボランティア相手に模擬相談を実施してもらう。
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調停と交渉の心理学 【9月12日(土)/10:40~12:10】
ADRの位置づけに関する議論をもとに調停等において用いられる面接技法についても可能な限り検討を加える。既刊の技術書を参考に、この授業での既に行ったコミュニケーション論の応用も図る。
12
調停のロールプレイ 【9月12日(土)/14:40~16:10】
前回の技術論の検討を踏まえ、調停のロールプレイを実施し、その技法について分析検討する。紛争当事者役(一般市民のボランティアを予定)を相手に、調停人役を代表学生に努めてもらい、体験学習、観察学習を通じ、当事者の立場や理解と調停技術の意義を理解してもらう。
事前に調停内容に関する情報を提供するので、予習をしてきてもらった上で、ボランティア相手に調停を実施してもらう。
13
精神鑑定【9月19日(土)10:40~12:10】
精神的問題の性質を理解するため、臨床心理学や精神医学の知見について紹介する。
14
裁判員の心理学【9月19日(土)/13:00~14:30】
裁判員の心証形成の特徴とその説得のあり方について検討する。
15
総括【9月19日(土)/14:45~16:15】
授業前半に授業全体のとりまとめを行い、授業後半に課題を提示し、レポートを作成してもらう。
授業で配布した資料全体に目を通し、課題の準備をすること。
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履修条件・関連する科目 | | |
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成績評価の方法と基準 | | レポート提出 100% ■対面授業が可能な場合 シミュレーションの際のレポート20点×2+最終レポート60点 ■オンライン授業になった場合 シミュレーションができる場合:毎回のミニレポート4点×12回+シミュレーションの際のレポート2×10点+最終レポート32点 シミュレーションができない場合:毎回のミニレポート4点×12回+最終レポート52点 ※期末試験は行わない |
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教科書・テキスト | | |
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参考書 | | 菅原郁夫・岡田悦典「法律相談のための面接技法」(商事法務研究会) 菅原郁夫・下山晴彦編「実践法律相談」(東京大学出版会) 菅原郁夫・佐藤達哉・黒沢香「法と心理学のフロンティア I 、 II 」(北大路書房) C・アンダーソン ( 石崎千景・荒川歩・菅原郁夫訳 ) 「裁判員への説得技法 : 法廷で人の心を動かす心理学」(北大路書房) D・サイモン著 ( 福島由衣・荒川歩訳 ) 「その証言 , 本当ですか ?: 刑事司法手続きの心理学」(勁草書房) P・ A ・ギヨンゴビ(荒川歩・石崎千景・菅原郁夫訳)「虚偽検出:嘘を見抜く心理学の最前線」 ( 北大路書房 ) |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) | | 毎回のようにテーマが変わるので、毎回復習して定着を図ること。 予習については「ページ」の各講義回における指示を参照のうえ、資料の事前配付がある場合には目を通してくること。 |
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注意事項 | | 配当年次は1年次であるが,法曹実務の実態理解に深くかかわる基礎知識に関する授業であることから,3年コースの学生も2年コースの学生にも最終年次において履修することを勧める。 なお、ロールプレイ実施回には、その進行次第では講義終了時間を若干延長する可能性があるので留意されたい。 詳しくは、「講義計画」のページを参照のこと。 |
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授業開講形態等 | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 | | |
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