学部・大学院区分法・専学
時間割コード9361700
科目区分展開・先端科目
Advanced/Applied Courses
科目名 【日本語】知的財産法Ⅰ
科目名 【英語】Intellectual Property Law Ⅰ
担当教員 【日本語】鈴木 將文 ○
担当教員 【英語】SUZUKI Masabumi ○
単位数2
開講期・開講時間帯秋 月曜日 4時限
Fall Mon 4
対象学年1年
1
授業形態演習
Lecture


授業の目的 【日本語】
本講義は,知的財産法の基礎理論及び個別法(特に著作権法)についての基礎的知識の理解修得及びこれを応用する能力の養成を目的とする。知的財産法は社会経済の変化に対応した制度の構築運用が特に強く求められる分野であることから,本講義では,現行法を解釈・適用する能力にとどまらず,現代的課題に適応するための立法論・政策論を提案する能力の涵養も目指す。設例についての討論と補充的な説明によるプロブレム・メソッド方式で進める。
授業の目的 【英語】
到達目標 【日本語】
(1)知的財産法の基礎理論及び著作権法,商標法等の個別法に関する基礎的事項を理解できる。 (2)上記基礎的事項を具体的問題に適用・応用できる。 (3)上記基礎的事項及びその発展的問題を巡る判例・学説の根拠・対立点を理解できる。 (4)現代社会に発生している新しい問題について,知的財産法の観点から構成・把握・分析することができる。
到達目標 【英語】
授業の内容や構成
1

知的財産法総論

1.知的財産制度が設けられている趣旨・目的を理解する。 2.知的財産法体系の概要について理解する。 3.知的財産権と民法上の物権(特に所有権)との違いについて理解する。

(予習) 1.レジュメを読んでおく。 2.最高裁のサイト等から判決(レジュメで指示) を入手してみる。 3.主要な知的財産制度についてイメージを把握しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


2

著作権法1

1.著作権制度の趣旨・目的を理解する。 2.著作権制度の骨子を理解する。 3.著作物の概念を理解する。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.レジュメの課題につき検討しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


3

著作権法2

1.著作物の概念を理解する(続き)。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


4

著作権法3

1.権利の主体について理解する。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


5

著作権法4

1.著作権(著作財産権)について理解する。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


6

著作権法5

1.著作権(著作財産権)について理解する。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


7

著作権法6

1.著作権(著作財産権)について理解する。
2.著作権の制限規定について理解する。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


8

著作権法7

1.著作権の制限規定について理解する。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。 (復習) 1.授業内容の再確認。


9

著作権法8

1. 著作権の制限規定について理解する。 2.著作権の存続期間について理解する。

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。(復習) 1.授業内容の再確認。 2.これまでの学習内容の総復習。


10

著作権法9

1.小テスト

(予習) 1.レジュメを参照しつつ教科書を読む。 2.予め提示された設問につき検討しておく。(復習) 1.授業内容の再確認。


11

著作権法10

1.著作者人格権について理解する。

(予習) 1.レジュメと教科書の関連部分を読む。 (復習) 1.授業内容の再確認。


12

著作権法11

1.著作者人格権について理解する。 2.著作隣接権について理解する。
3.著作権侵害訴訟を巡る法的論点について理解する。

(予習) 1.レジュメと教科書の関連部分を読む。 (復習) 1.授業内容の再確認。


13

著作権法12

1.著作権侵害訴訟を巡る法的論点について理解する。 2.著作物のライセンス、出版権、権利団体について理解する。

(予習) 1.これまでの学習内容の復習。 2.レジュメと教科書の関連部分を読む。 (復習) 1.授業内容の再確認。


14

著作権法13

著作権法に関し、デジタル化・ネットワーク化と著作権、国際的問題等、残された主要論点について理解する。

(予習) 1.レジュメを読む。 2.冬期休暇を利用して、著作権法全体の復習をする。 (復習) 1.これまでの総復習。


15

商標法・不正競争防止法・全体のまとめ

1.商標法と不正競争防止法について、骨子を理解する。 2.講義全体のまとめ。

予習) 1.レジュメを読む。
(復習) 1.これまでの総復習。


16

期末試験

講義内容全体を対象とする論述試験を行う。



履修条件・関連する科目
なし
成績評価の方法と基準
(1)節目に行う小テスト 20% (2)講義における発言・討論への参加内容 15% (3)学期末試験 65% 到達目標(1)について-小テスト 到達目標(2)について-発言・討論,学期末試験 到達目標(3)について-小テスト,学期末試験 到達目標(4)について-発言・討論,学期末試験
*オンライン授業のみで実施する場合は、小テストは実施せず、(2)を25%、(3)を75%で評価する。
教科書・テキスト
教員作成のレジュメを使用する。【レジュメはCanvasシステム(「ページ」)から毎回事前に入手すること。】
準教科書については、以下のいずれかを勧める。2018年に大幅な法改正があったため、それ以前の出版物を使う場合は要注意。また2020年春にも重要な法改正が行われている(以下のうちでは、中山本のみ、巻末補遺で説明されている。)。なお、準教科書は、学期開始時点でなく、数回講義を聞いてから購入してもかまわない。 (1) 岡村久道『著作権法〔第4版〕』(民事法研究会、2019)
(2) 中山信弘『著作権法〔第3販〕』(有斐閣、2020)
(3) 高林龍『標準著作権法〔第4版〕』(有斐閣、2019)
参考書
小泉直樹ほか『著作権判例百選〔第6版〕』(有斐閣、2019)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
予習については毎回指示する(基本的に、レジュメに沿って準備をすること。)。
注意事項
知的財産法科目の「I」から「演習」までのうち,「I」では知的財産法全体のイメージをつかむとともに,一般の弁護士等が事件で扱う可能性の高い分野(主に著作権法。不正競争防止法と商標法についてもごく簡単に触れる。)について学ぶことを目的とする。したがって,知的財産法分野を専門とすることを予定していない者にとっても,「I」の受講は有益と思われる。 「II」では主に特許法を扱う。 「演習」は、「Ⅰ」及び「Ⅱ」を受講済みの者(「Ⅰ」を並行して受講する者を含む。)を対象として、主に特許法及び著作権法に関する主要論点を扱う。
Zoomを用いた遠隔授業とする。
上記のように、911号講義室で遠隔授業に参加することが可能。その場合、以下を遵守すること。
・マスクを着用すること。
・番号札の付された座席のみを使用すること。
・自己が使用した座席の番号を記録しておくこと。
・講義前後に手指消毒や手洗いを行うこと。
・体調不良の場合は登校しないこと。
授業開講形態等
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置