学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
学部
科目区分
Course Category
基礎セミナー
First Year Seminar
科目名 【日本語】
Course Title
基礎セミナーB
科目名 【英語】
Course Title
First Year Seminar B
使用言語
Language Used in the Course
日本語
テーマ(基礎セミナーのみ)
Theme of First Year Seminar(First Year Seminar Only)
感情の哲学に関する書籍の講読
担当教員 【日本語】
Instructor
大平 英樹 ○
担当教員 【英語】
Instructor
OHHIRA Hideki ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
Ⅱ 火曜日 4時限
II Tue 4


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course [JPN]
感情は人間の心性の重要な要素であり、個人や社会を動かす力にもなる。感情を理解し説明するために、これまで多くの哲学、心理学における理論が提唱されており、現在でも盛んに論争が行われている。この授業は、そうした感情理論を理解し、それらを論理的に検討することを通じて、人間や社会に対する洞察を深めることを目的とする。またそれを通じて、文系の学問領域に共通する重要な概念、専門用語、考え方を身に付けることも目的とする。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course [ENG]
Emotion is an important factor of human mentality, and has drive to move individuals and the society. Many philosophical and psychological theories have been proposed to understand and explain emotion, and debates have been continued between the theories. The aim of this course is to deepen insights for human and society through understanding the theories of emotion and rational examination of them. Also, this course aims to acquire important concepts, technical terms, and skills to think which are common in areas of humanities.
授業の達成目標 【日本語】
Objectives of the Course [JPN]
1. 感情についての哲学・心理学的知見に関する基礎的知識を獲得する。2. 合理的に思考し、その内容を発表するスキルを獲得する。
授業の達成目標 【英語】
Objectives of the Course [ENG]
The aim for achievement in this course is 1) to acquire basic knowledge about philosophical and psychological findings on emotion, and 2) to acquire skills to think rationally and to present contents of the thoughts.
教科書
Textbook
戸田山和久 『恐怖の哲学―ホラーで人間を読む』 NHK出版新書
課外学修等
Study Load (Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業で紹介する書籍や文献を読むこと。
注意事項
Notice for Students
この授業で用いるテキストは、平易な言葉で書かれているが、内容の理解にはある程度の努力を必要とする。担当箇所の発表だけではなく、全体の理解を重視するので、成績評価においては授業への出席と参加の配点が大きい。
本授業に関するWebページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
The aim of this course is to improve basic ability and skills of reading, thinking, writing, and talking for studying in university. Students will read a book on basic philosophy, present the contents, and discuss about that.


担当教員(大平)は、心理学を専門としており、特に生理心理学や認知神経科学という、人間の精神活動や行動を脳や身体の機能から説明しようとする研究を行っています。ですので担当教員は哲学の専門家ではありません。

しかし、哲学の真の重要性は、人間観や世界観を構成する概念や要因、それらの機能について探求することです。そうした思考の訓練を行っておくことは、どのような分野を専攻するとしても有益であろうと考えます。もちろん、私が専門とする心理学においても、です、現在の心理学は実験を主な方法とし、自然科学的な学問になっています。しかし、単なる知識の集積で終わらないためには、哲学的な問いを意識し続けることは重要です。

そうした意味から、この授業で取り上げるテキストは、担当教員が主な研究テーマとしている感情を、心理学や神経科学の知見にも配慮しつつ、哲学的に論じるもので、示唆に富みます。

この授業は楽に単位が取得できる、というわけにはいかないと思います。しかし一定の努力をしてもらえば、有益な体験ができるのではないかと思います。そのような熱意のある受講者を歓迎します。
実務経験のある教員等による授業科目(大学等における修学の支援に関する法律施行規則に基づくもの)
Courses taught by Instructors with practical experience
授業開講形態等
Lecture format, etc.
https://office.ilas.nagoya-u.ac.jp/2021-fall-implementation/