学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
学部
科目区分
Course Category
文系基礎科目
Basic Courses in Humanities and Social Sciences
科目名 【日本語】
Course Title
日本国憲法
科目名 【英語】
Course Title
Constitution of Japan
使用言語
Language Used in the Course
日本語
担当教員 【日本語】
Instructor
大河内 美紀 ○
担当教員 【英語】
Instructor
OKOCHI Minori ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
Ⅰ 木曜日 2時限
I Thu 2


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course [JPN]
本授業科目は,人文・社会科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
具体的には、社会に生起する諸問題のなかに潜む憲法学的な論点を発見し、分析する能力を身につけることが目的となる。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course [ENG]
The goal of this course is to recognize the academic system in the humanities and social sciences and to cultivate the ability to make independent judgments.
Specifically, it aims to acquire the ability to discover and analyze constitutional issues hidden in various issues arising in society.
授業の達成目標 【日本語】
Objectives of the Course [JPN]
 現実社会において憲法がどのように機能しているのか/いないのかを検討することを通じて、憲法学の基礎的知識を身につけるとともに、抱える諸問題を憲法学的観点から論じる能力を習得することを、本講義のねらい(達成目標)とする。
授業の達成目標 【英語】
Objectives of the Course [ENG]
The object of this lecture is to acquire basic knowledge of the study of the Constitution and to acquire the ability to discuss various issues from the viewpoint of the Constitution, by examining how the Constitution functions in the real world.
教科書
Textbook
特に指定しない。ただし、六法(ハンディなもので可)を持参すること。
六法は定期試験の際にも必要となるため、各自で用意してもらいたい。
課外学修等
Study Load (Self-directed Learning Outside Course Hours)
受講後に、レジュメに掲載する練習問題を使って復習をしておくこと。
注意事項
Notice for Students
レジュメは、原則として、NUCTを利用して各自プリントアウトしてもらう。
本授業に関するWebページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
法学部以外に在籍する学生諸氏にとって、「法」や「法学」は馴染みの薄い、複雑なものと思われるかもしれない。また、「法」とはいわゆる六法全書のなかに存在するもので、その中身を覚えることが「法を学ぶ」ことだと思っているかもしれない。しかし、それは大いなる誤解である。法とは日常生活のなかに存在するごく身近なものであり、「法を学ぶ」ことは決して六法全書に書かれていることを暗記することではない。法が常に紛争とともにあることは、法をめぐる考え方が常に複数存在し、対立していることを表す。法の世界に単純な唯一の正解は存在しないとも言える。

本講義が検討の対象とする日本国憲法もまたしかりである。みなさんの多くは高等学校までの学習で、日本国憲法の条文を読んだり、その内容を覚えたりしたことがあるだろう。
だが、法学としてこれを学ぶ場合には、条文そのものを覚えることは極言すればどうでもいい。それよりも、それが実際にどのような具体的制度や事件として現実に立ち現われているのか/いないのかを知り、それをめぐってどのような考え方の対立があるのかを検討しその是非について理論的に自分の考え方を示すことこそが重要になる。

ただし、それは単に自分の「主張」を述べることとは異なる。憲法学には多くの議論の蓄積があり、各国の憲法にはそれぞれの歴史・社会的背景がある。「法学的な主張」としての説得性を獲得するためには、そうした既存の議論をきちんと理解し、踏まえることが、当然求められる。

日常生活のなかで見聞きする様々な事柄について「憲法がどのように影響を与えているのか/いないのか」を理解し、その是非を他者に説得的に論じられるようになること。それが本講義の目的である。意欲のある学生諸氏の参加を望む。
実務経験のある教員等による授業科目(大学等における修学の支援に関する法律施行規則に基づくもの)
Courses taught by Instructors with practical experience
授業開講形態等
Lecture format, etc.
https://office.ilas.nagoya-u.ac.jp/2021-spring-implementation/