授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 国際社会には、国内社会に妥当する国内法とは異なった国際法が妥当している。この国際法は、近代ヨーロッパにおける資本主義の発展ととともに発展してき た。それはやがて、資本主義の変質、社会主義の登場、植民地の解放にともなう第三世界諸国の登場などにより、現代国際法とよばれるものに転換してきた。さ らに今日では社会主義体制の崩壊とグローバル化のなかで、現代国際法の新たな展開がみられる。講義では、現代国際法の構造にかかわる基本的な問題を取り上 げ、歴史的に理解することを通じて、現代国際法の歴史構造を明らかにしたい。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In the international society, the law, which is distinguished from national laws, is being applied, and it is thus called as "international law". The international law had developed along with capitalist economy in modern Europe. It has been transformed into so-called "contemporary international law", through radical change in capitalism, emergence of "exisiting" socialism, and decolonization. The end of cold war, and globalization promote further changes of international law. In this lecture, we try to clarify historical structure of contemporary international law, through discussing basic problems relevant to its structure particularly from historical viewpoints. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 現代国際法の基本的な構造について基礎的知識を修得する。現代国際法が、現在どのように生きて働かせられているのか、将来どのように展開していくか、について問題意識をもつことができるようになる。日々生起する国際問題について、どの辺りを調べれば、それに対する国際法の考え方を知ることができるのか、勘所を身につけることができるようになる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 体系的順序にこだわらず、まず国際法の具体的実現のあり方をつかみ、つぎに国際法の基本的規則をみたのちに、国際法の基本的理論問題を考察する。標準的な構成は、次の通りである。1.オリエンテーション、2.現代国際法入門、3.国際連合と国連システム、4.戦争の違法化、5.集団的安全保障、6.現代武力紛争法、7.国際法上の犯罪の処理、8.現代海洋法の基本動向(複数回)、9.領域紛争の諸問題、10.国家の成立、11.国家管轄権と国家免除(複数回)、12.国家間紛争の処理(複数回)、13.国家の通商政策決定権と通商協力の法、14.外交的保護と投資保護の法(複数回)、15.刑事協力と環境保護、16.現代条約法とその重要問題(複数回)、17.国際責任法とその現代的展開(複数回)、18.法源論の現代的形態(複数回)、19.国際法と国内法、20.国際法の主体。講義の進行状況、履修生の理解の進み方、その時々に触れるべき問題の発生等により、臨機応変に順序や内容を変更するので、逐次NUCTでチェックすること。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件はないが、隔年でしか開講されない場合の多い、国際法各論Ⅰ、国際法各論Ⅱ、国際組織法、国際環境法の前提となる科目であることに留意し、計画的に履修すること。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 原則として毎週課す短文を記述させる簡単なテスト(30%)および期末試験(70%)により、目標達成度を評価する。100点満点で60点以上を合格とし、60~70点をC、70~80点をB、80~90点をA、90点以上をA+とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 松井芳郎ほか『国際法(第5版)』(有斐閣Sシリーズ) 浅田正彦ほか編『ベーシック条約集 2021年版』(東信堂):講義に必携 |
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参考書 Reference Book | | 杉原高嶺・酒井啓亘編『国際法基本判例50(第2版)』(三省堂) 薬師寺公夫ほか編『判例国際法(第3版)』(東信堂) 田畑茂二郎『国際法新講 上・下』(東信堂) 松井芳郎『国際法から世界を見る(第3版)』(東信堂) 大沼保昭『国際法』(ちくま新書) 浅田正彦編『国際法(第4版)』(東信堂) その他、随時指示する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 毎回、あらかじめアップロードされるレジュメに沿って、教科書、条約集(および場合により指示されている参考文献等)を手がかりに、予習をしたうえで講義にのぞむ。復習として、短文記述テストの回答を作成し、指示された方法で提出する。 |
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注意事項 Notice for Students | | 各回のレジュメ・資料(著作権が問題とならないもの)は、NUCTを利用して1週間前には入手できるようにする。原則として、こちらで印刷したものを講義室で配付する形はとらないので注意すること。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/ ※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。 List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law. URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp *If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT. |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。 ・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。 ・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。 (※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。) Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function. Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.) Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions. |
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