授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | グローバル化社会に対応するための専門的知識を習得し、日本法の特質に関する理解を深めるための比較の素材として、旧ソ連邦およびロシア連邦の法現象について学ぶ。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In order to acquire expertise in dealing with a globalized society and deepen the understanding of the basic features of Japanese law, the legal issues in the former Soviet Union and the Russian Federation are taken up as a source of comparative study. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 旧ソ連邦および現在のロシアの法に係わる基礎的な知識を習得するとともに、当該地域に関する理解を深めることにより、大局的見地に立ってものごとを総合的に判断する能力を涵養する。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | Students will acquire a basic knowledge of the law of the former Soviet Union and present-day Russia, and deepen their understanding of the region, thereby developing the ability to make comprehensive evaluations of matters from a broad perspective. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 本講義では、現代ロシア法の特質を、憲法と司法制度を中心に概説する。体制転換期におけるロシアの重大な課題の一つは、法治国家の創出、すなわち法によって政治権力を縛るシステムを構築することにあった。そのような課題がこの四半世紀の間にどのように扱われたのかを、制度と実態の両面から検討する。 また、ロシアとの比較のため、第二次世界大戦後に社会主義圏に属していた中欧諸国(ハンガリー・ポーランド)の憲法状況についても取り上げる。 これらの作業を通じ、日本の法の特質について理解を深めるための比較材料を提供したい。
【講義計画】 1 イントロダクション 2021年度後期ロシア法の概要 2 帝政ロシア法史 帝政ロシアの司法制度と陪審制 3 社会主義ロシアの法 (1)社会主義と民衆の国家構想 (2)1917年のロシア革命と法 (3)ソビエトにおける所有制度と契約法 4 ペレストロイカ期における法変動 5 体制転換とロシア法 6 93年憲法体制における統治機構(1) ロシアの大統領制 7 93年憲法体制における統治機構(2) ロシアの議会制 8 93年憲法体制における統治機構(3) ロシアにおける連邦制の特質 9 現代ロシアの司法制度(1) 裁判所の体系 裁判官 10 現代ロシアの司法制度(2) 憲法裁判所 11 現代ロシアの司法制度(3) ヨーロッパ人権裁判所とロシア 12 現代ロシアの司法制度(4) 現代ロシアの陪審制 13 現代ロシアの軍国主義 14 旧ソ連・東欧地域の憲法 東欧諸国の憲法の動向―ハンガリー・ポーランド 15 まとめ 講義の総括
In this lecture, we will learn modern Russian law characteristics, focusing on the constitution and the judicial system. One of Russia's significant challenges during the transition period was to create a rule-of-law state, that is, to build a system that binds political power by law. We examine how such issues were handled in the last quarter-century, both institutionally and in practice. Compared to Russia, the constitutional practice of Central European countries (Hungary and Poland), which belonged to the socialist sphere after World War II, is also discussed. Through these works, we would like to obtain basic knowledge to deepen the understanding of Japanese law characteristics. |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 学期末の筆記試験によって評価する。 ロシアの法現象についてまとまった考察・論述ができるだけの基礎的なロシア法の知識が修得されていることを合格の基準とする。なお、定期試験に欠席した者は「欠席」、出席のうえ不合格となった者は「F」とする |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 現代ロシア法については、小森田秋夫編『現代ロシア法』(東京大学出版会、2003年)、小田博『ロシア法』(東京大学出版会、2015年)がある。 ソ連時代は、藤田勇『概説ソビエト法』(東京大学出版会、1986年)を参照のこと。 ロシア連邦憲法の邦訳は、畑博行・小森田秋夫編『世界の憲法』第5版(有信堂高文社、2018年)所収の拙訳を、商事法は、松嶋希会『ロシア・ビジネスとロシア法』(商事法務、2017年)を参照されたい。優れた入門書としては、渋谷謙次郎『法を通してみたロシア国家』(2015年、ウェッジ)がある。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 事前に配布するレジュメを予習し、専門用語の意味等をあらかじめ確認すること。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/ ※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。 List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law. URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp *If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT. |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。 ・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。 ・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。 (※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。) Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function. Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.) Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions. |
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