学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0300660
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
法情報学Ⅲ
科目名 【英語】
Course Title
Legal Informatics III
担当教員 【日本語】
Instructor
藤本 亮 ○
担当教員 【英語】
Instructor
FUJIMOTO Akira ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 火曜日 4時限
Fall Tue 4
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
法情報学の観点から法統計学及び政治統計学の基礎的な方法を学ぶ。解説においては、判例や論文における統計学の無理解や誤用の例を多く取り上げる。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
Students will learn the basics of legal statistics and political statistics from the perspective of legal informatics. Students will learn many examples of misuse of statistics in case law and treatises.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
学術論文や判例で用いられている統計手法とその結果に基づく推論の基礎を理解できるようになる。
データ収集に関係する社会調査法の基礎も理解する。
以上により、批判的に統計データを読み取ることができるようになる。
「文系・理系」という大学受験の世界でしか通用しない学問分野の擬似分類から自由になる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
You will be able to understand the statistical methods used in academic papers and judicial precedents and the basics of reasoning based on the results.
You will understand the basics of scientific social research methods related to data collection.
From the above, it becomes possible to read statistical data critically.
You will make yourself free from the pseudo-classification of academic fields that can be applied only in the world of university entrance exams called "Bun-kei (humanities) / Ri-kei (science)".
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1 オリエンテーション 講義概要の説明
2 確率 古典的確率概念と法的確率概念、ベイズの定理
3 記述統計(1) 代表値とばらつき
4 記述統計(2) 相関
5 複合事象 和の法則、積の法則、オッズとオッズ比
6 有意性 統計的有意性と法的有意性
7 確率変数 期待値、分散、相関、各種分布
8 信頼区間 信頼区間の計算
9 検定力 検定するための諸条件
10 社会調査法の基礎 標本抽出と誤差
11 疫学 疫学モデルによる推論
12 因果関係(1) 回帰モデルの考え方
13 因果関係(2) 名義変数への応用
14 予備日
15 講義のまとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
(要件)法学部専門科目「法情報学I」あるいは全学共通科目文系基礎科目「統計学」が履修済みであること。両科目とも未履修の場合はこのいずれかを今学期に同時履修中であること。
(望ましい)「法情報学I」と「統計学」の両科目ともに履修済ないし今学期に同時履修中であることが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
授業中の課題(30%)、次回授業までの課題(30%)、授業中に実施する複数回の小テスト(40%)。
各課題と小テストはそれぞれ採点され、合計で60%以上の得点が得られれば合格となる。期末試験はない。
教科書・テキスト
Textbook
マイクル・O.フィンケルスタイン(2009=2014)『法統計学入門―法律家のための確率統計の初歩』(太田勝造(監訳) 飯田 高・ 森 大輔(共訳))木鐸社
その他必要な資料についてはオンライン配布する。
参考書
Reference Book
西内啓(2013)『統計学が最強の学問である-データ社会を生き抜くための武器と教養』ダイヤモンド社。
ジャクソン、ハウェルほか(2010=2014)『数理法務概論』(神田英樹・草野耕一訳)有斐閣。(Jackson, Howell et al. (2010) Analytical Methods for Lawyers, 2nd ed. Foundation Pr.)
草野耕一(2016)『数理法務のすすめ』有斐閣。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
教科書や配布する関連資料について指示されたところをあらかじめ通読する。授業中の課題の積み残しと次回授業までの課題を確実に提出する。
注意事項
Notice for Students
受講人数が定員以下であればパソコン設置教室での開講となる。状況に応じ「リアルタイムZOOMミーテイングとオンディマンド動画との併用」あるいは「リアルタイムZOOMミーティングと対面授業の併用」で実施する。授業計画は受講生の理解程度を考慮し,進度や内容の調整を行うことがある。LMSやオンラインツールを最大限活用したペーパーレス授業である(紙の配布・提出等は一切ない)。パソコン設置教室以外の開講となった場合には対面授業であっても毎回LMSやオンラインツールへのアクセスが必要となるためアクセス機器(スマートフォンでも可)を持参すること。
授業開講形態等
Lecture format, etc.

授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。
List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)

遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)
Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function.
Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.