学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0300790
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
国際政治史
科目名 【英語】
Course Title
History of International Politics
担当教員 【日本語】
Instructor
大久保 明 ○
担当教員 【英語】
Instructor
OKUBO Akira ○
単位数
Credits
4
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 木曜日 3時限
秋 木曜日 4時限
Fall Thu 3
Fall Thu 4
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義では、近現代の国際政治史を扱う。国際政治史とは、国家間関係の歴史を政治と外交に着目して学ぶ学問である。その中心課題は、戦争の発生原因を検証し、国際平和を維持する方法を考えることである。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course will provide a general overview of international history from the 17th century to the present day. It will focus on the political and diplomatic development of the aforementioned period. The primal aim is to examine the causes of war and study means to uphold international peace.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
現代国際政治を深く理解するためには、少なくとも主権国家体系が成立して以降の国際政治史の大まかな流れを知っておく必要がある。17世紀以降の国際政治史の概要を理解し、歴史的な事件・事象の原因と帰結について、自分自身の言葉で説明できるようになることが目標となる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
The goal of this course is for you to be able to explain complex historical phenomena in your own words.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
講義は次のような流れで進める。まず、現代に生きる我々にとっては自明の存在である「主権国家」なるものが、17~18世紀のヨーロッパで確立される経緯を検討する。その後ヨーロッパと北米では、啓蒙主義の台頭、産業革命の始動、ナショナリズムの勃興による大規模な社会変革を経験する。こうした変革が作り出した近代政治思想と主権国家体系は、欧米列強の帝国主義と貿易を通じて世界各地に伝播する。20世紀は、世界史が真の意味で一体のもとで展開していく時代となったが、二つの世界大戦と冷戦を経験する「暗い時代」でもあった。

構成(各内容に2時限用いる)
(1) 国際政治史とは何か:三十年戦争とウェストファリア条約
(2) ルイ14世の覇権主義と勢力均衡:ピレネー条約からユトレヒト条約へ
(3) フリードリヒ大王の諸戦争とヨーロッパ五大国体系の成立
(4) 世界を変えた二つの革命:アメリカ独立革命とフランス革命
(5) ウィーン体制の動揺:革命とナショナリズムの時代
(6) 19世紀半ばの動乱期:クリミア戦争からイタリア・ドイツ国家の形成へ
(7) ビスマルク外交の時代
(8) 西洋列強とアジア・アフリカ
(9) 第一次世界大戦の起源
(10) ヴェルサイユ体制の成立と動揺
(11) 第二次世界大戦の起源
(12) 第二次世界大戦から冷戦へ
(13) ヨーロッパ冷戦とグローバル冷戦
(14) 冷戦終結と冷戦後の国際秩序
(15) まとめ、質疑応答、期末考査
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修要件は要さない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
論述式の期末考査により、到達目標の達成度を評価する。
国際政治史の概要を理解し、歴史的な事件・事象の原因と帰結について、自分自身の言葉で説明できることを合格の基準とする。
教科書・テキスト
Textbook
小川浩之、板橋拓己、青野利彦『国際政治史:主権国家体系のあゆみ』有斐閣、2018年。

(講義はパワーポイントを使用して進めるため、教科書の購入は必須ではないが、学習の補助として上記文献を推薦する。)
参考書
Reference Book
君塚直隆『近代ヨーロッパ国際政治史』有斐閣、2010年。
佐々木雄太『国際政治史:世界戦争の時代から21世紀へ』名古屋大学出版会、2011年。
有賀貞『国際関係史:16世紀から1945年まで』東京大学出版会、2010年。
有賀貞『現代国際関係史:1945年から21世紀まで』東京大学出版会、2019年。
ジョセフ・S・ナイ・ジュニア、デイヴィッド・ウェルチ『国際紛争:理論と歴史(原書第10版)』有斐閣、2017年。
Antony Best et al., International History of the Twentieth Century and Beyond, 3rd ed. (Oxon: Routledge, 2015).

(以上は全体にかかわる参考書であり、その他各授業回に関連する文献は授業中に紹介する。)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
上記の教科書・参考書、および講義中に適宜紹介する文献を読む。
注意事項
Notice for Students
授業開講形態等
Lecture format, etc.

授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。
List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)

遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)
Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function.
Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.