学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0300861
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
計量政治学
科目名 【英語】
Course Title
Metrical Politics
担当教員 【日本語】
Instructor
森 正 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MORI Tadashi ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 水曜日 2時限
Spring Wed 2
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
 複雑な政治現象を読み解くため、これまで政治学は社会心理学、経済学、社会学、情報科学、数学、統計学といった他分野の研究成果、アプローチも積極的に 取り入れ、分析に必要な“レンズ”を手にしてきた。この講義では、政治学の持つ“レンズ”のうち、計量的アプローチについて紹介する。併せて、政治過程に おける 主要な構成要素である選挙や投票行動を中心に、計量的手法による政治分析がこれまで明らかにしてきた政治過程の実態(政策形成、政治意識、マス・メディ ア、地方自治…)についてもわかりやすく解説する。
 選挙や投票行動の研究は、米国の政治学における中心的な研究テーマの1つとして、数多くの研究者によって取り組まれてきた。現代に到るまでの彼らの業績 をできるだけ体系的かつわかりやすく整理することで、第2次世界大戦以降の政治学の系譜についても紹介することができればと考えている。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course provide an introduction to quantitative analysis in political research. And this course will focus on voting behavior and electoral studies in Japan and U.S. The goal is to enable students to not only be sophisticated consumers of quantitative research in political science but also to design their own research by using data.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
 以下の2点の理解を目標とする。
・政治学における計量的アプローチの意義と有効性
・選挙、投票行動に関する理論モデルとその分析手法
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1 計量政治学について学ぶ意義
 この講義で何を学ぶのか?履修に際する注意事項など

2 民意の分布と形成
 有権者は政治に対してどのような意見を持っているのか?その意見はどのように形成されるか?

3 有権者の政治知識と判断
 有権者は政治に対してどれくらい知識を持っているか?

4 投票参加(1)
 有権者が投票|棄権を決める要因は何か?

5 投票参加(2)
 投票率が低下している原因は何か?

6 地域特性と投票選択
 都市部と農村部で有権者の投票行動が異なるのはなぜか?

7 社会的属性と投票選択
 年齢や性別、職業といった社会的属性によって投票はどのように変わるのか?

8 党派性とイデオロギー 政党支持とは何か?
 政党支持はどのように形成され、どのように変わるのか?

9 民意と政策(1)
 政党や候補者の掲げる政策が似通ったものになるのはなぜか?

10 民意と政策(2)
 選挙の際に見られる争点は投票行動にどのような影響を与えているのか?

11 政治不信と投票選択
 どのような有権者が政治不信を抱いているのか?政治不信の構造はどのようになっているのだろうか?

12 民意と経済
 選挙は経済にどのような影響をもたらすのだろうか?

13 候補者評価と投票行動
 投票選択において候補者はどれくらい影響を持つのか?候補者に対するイメージはどのように形成されるのだろうか?

14 選挙制度・選挙運動と投票選択(1)
 選挙制度、政党・候補者の公約は有権者の投票選択に影響を与えるのか?

15 選挙制度・選挙運動と投票選択(2)・有権者は政治を変えられるのか?
 選挙区や支持団体への利益誘導は有権者の投票選択に影響を与えるのか?
選挙・投票行動研究および政治学における計量的アプローチの課題は何か?
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
 コンピューターや統計学の知識は特に必要ない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
 学期末レポート(40%)および講義中に適宜実施する小テスト・小レポート(60%)を加味する。政治学における計量的アプローチや投票行動に関する基本的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とする。
教科書・テキスト
Textbook
 飯田 健・松林 哲也・大村 華子『政治行動論―有権者は政治を変えられるのか』有斐閣、2015年
参考書
Reference Book
 小林 良彰『選挙・投票行動』東京大学出版会、2000年
初回講義において、各回ごとの教科書および参考文献リストを提示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
・事前に講義資料を配布する。
・各単元ごとに演習課題を提示するので、講義内容を踏まえて次週までに整理しておくこと。
・毎週、教科書の指定箇所を読んでおくこと。また、リストに挙げた参考文献を読むことを勧める。
注意事項
Notice for Students
授業開講形態等
Lecture format, etc.

授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。
List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)

遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)
Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function.
Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.