学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0301530
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
特殊講義(国際私法各論)
科目名 【英語】
Course Title
担当教員 【日本語】
Instructor
中西 康 ○
担当教員 【英語】
Instructor
NAKANISHI Yasushi ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 木曜日 2時限
Spring Thu 2
対象学年
Year
3年
3
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義の⽬的は、国際私法各論につき、その基本的知識を提供し、また、重要裁判例を中⼼に、判決の意義や位置付け、またその問題点等について議論することにある。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
(1)国際私法各論についての基礎的知識を習得すること。
(2)国際私法各論に関する裁判例・学説につき、⼗分に理解し、また問題点を批判することができるようになること。
(3)今後⽣じ得る国際⺠事紛争に関し、国際私法上どのような点が問題となるか、また、どのような結論が導かれるかを考えることができるようになること。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
回 / テーマ / 講義内容 / 授業時間外の学修活動 / 関連ページ

  外国企業と日本企業との売買契約、外国での航空機事故に基づく損害賠償、国際結婚(と離婚)など、外国と関係する要素を持つ国際的な私法上の法律関係(渉外的法律関係と呼ばれる)からは、純粋の国内的な法律関係とは異なる特別の法律問題が生じる。
  このような渉外的法律関係から生じる問題を規律するのが広義の国際私法であるが、国際私法総論と国際民事手続法を主として扱った国際私法Iに続き、本講義では、準拠法の問題を中心として国際私法各論を扱い、その基本的知識を提供し、また、重要裁判例を中心に、判決の意義や位置付け、またその問題点等について議論する。
  具体的な進行予定は以下の通りだが、詳細はNUCTに記載する。
第1回 国際取引法概説:LQ14章。統一法と国際私法(百選18)。ウィーン売買条約につき、その適用については第3,4回の百選第3版28事件でふれる。船荷証券に第7回でもふれるため、前提として船荷証券と信用状の仕組みの概要をロースクール313頁の図でごく簡単に説明する。
第2回 自然人・法人:LQ17章、Unit 13(主に13-3)、百選20、22-24
第3回 契約1:LQ18章、Unit 15-1、15-2、百選31-35
第4回 代理・方式:LQ18章(および207-209頁)、Unit 14、15-4、百選25
第5回 契約2(弱者保護):LQ18章、Unit 15-3、百選15、16、36
第6回 法定債権:LQ19章、Unit16、百選37-45
第7回 物権:LQ21章、Unit 18-1、18-2、百選26-29
第8回 債権法の諸問題:LQ20章、Unit 17、百選30、46-49.
第9回 婚姻:25条まで。LQ23章、Unit 7-1, 百選56-58
第10回 婚姻(続き)と離婚:27条まで。LQ23章、Unit 8、百選59-62
第11回 実親子関係:LQ24章、Unit 9、百選65-69
第12回 養親子関係と親子間の法律関係:LQ24章、Unit 10、百選70-72(,6,12)、73
第13回 氏名/扶養/後見・失踪宣告:LQ25-27章、14章II,IV, Unit 7-2、百選21,76,77,84-86
第14回 相続・遺言:LQ28章、Unit 12,百選78-83
第15回 知的財産権:LQ22章、Unit19、百選50-55事件
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
国際民事紛争の規律の全体像を把握するためには、国際私法を履修していることが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
期末試験による(試験問題は法科大学院生とは異なるものにする)。ただし、法科大学院生同様に授業に積極的に参加することを申し出た者については、10点まで平常点(出欠状況、授業での議論への参加状況等)として加点する
教科書・テキスト
Textbook
中西康=北澤安紀=林貴美=横溝大『国際私法(Legal Quest) 第2版』(有斐閣・2018年)
櫻田嘉章=道垣内正人編『国際私法判例百選〔第2版〕』(有斐閣・2012年)
参考書
Reference Book
・櫻田嘉章『国際私法〔第7版〕』(有斐閣・2020年)
・櫻田嘉章=道垣内正人編『注釈国際私法(1)(2)』(有斐閣・2011年)
・櫻田嘉章=佐野寛=神前禎編著『演習国際私法 CASE30』(有斐閣・2016年)
その他の参考書は授業中に指示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業のテーマに関連する教科書を読むと共に、レジュメを読み、指定された裁判例及びその評釈を読んだ上で、レジュメに挙げられた質問について考えて来ること。
注意事項
Notice for Students
法科大学院の国際私法IIとの共同開講科目。
本授業は遠隔により行う。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)