授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 国や地方公共団体が機能し、私たちの現在の生活や社会環境が維持されるその根幹は、税にある。しかしそれにもかかわらず、私たちは税のことを知らず(例えば、あなたは昨年、いくらの消費税を負担したか知っていますか?)、その金額の高低のみを話題にしがちである。 本演習では、(1)日本の税法の基礎理論及び日本の税制の根幹である所得課税を取り上げ、日本の税法の基本的な考え方と所得課税の仕組みを学ぶとともに、(2)税を納めるのみならず、企業や各種団体(地方公共団体含む)を運営していく上で不可欠な知識である簿記の基本的知識を習得する。(1)につき、題材として、基本文献や基本判例を取り上げ、報告担当者による報告の後、討論を行うというオーソドックスな演習スタイルを採用する(可能であれば、報告をベースに、判例評釈ないし簡単な論文程度が書けるようになってほしい)。(2)につき、適当なテキストを毎週こなしていく。ただし、参加者の税法に関する知識や興味により、(1)については参加者のレベルと興味に合わせた文献購読やその他の報告、映画等の鑑賞をこなし、(2)については省略することがある。具体的な授業内容と報告順などは、初回授業時の参加学生の履修状況・知識状況を踏まえ、相談の上、決定する。 大学院(総合法政専攻)との合同演習である。
*本授業は、原則として、Zoom/MS Teamsを使用した同時双方向遠隔授業を行う予定である。詳細は、NUCTを通じて受講者に連絡するので、定期的に情報チェックをすること。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course deals with (1) the basic theory of tax law and income taxation and (2) the basic knowledge of bookkeeping essential for tax calculation. It also enhances the development of students’ skill in making oral presentation based on legal cases and literatures. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 授業終了時に、受講者は以下の能力を身につけていることが想定されています。(1)日本の税法の基本的な考え方を理解し、説明できる。 (2)所得課税の概要を理解し、その専門的基礎知識説明できる。 (3)判例の扱い方、情報の収集方法、演習での報告の仕方、討論の仕方を習得し、適切な法的思考に沿って立論ができる。 (4) 日商簿記3級程度の簿記の知識の修得。 (5) 学部4年生は、卒業論文に取り組む。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | By the end of the course, students should be able to do the following: (1) understand and explain the basic concept of Japanese tax law. (2) understand and recall the outline of income taxation. (3) learn how to handle judicial precedents, collect legal information, create a legal report and discuss according to appropriate legal thinking. (4) acquisition of bookkeeping knowledge of Nissho Bookkeeping Level 3 Certification. (5) especially for 4th grade students, prepare a graduation thesis. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 第1回 テーマ:オリエンテーション 授業内容:今後の演習の進め方などにつき、確認をする。具体的な授業内容と報告順などは、初回授業時の参加学生の履修状況・知識状況を踏まえ、相談の上、決定する。情報収集方法などにつき、参加者の知識程度を問う必要があるので、場合によっては、オリエンテーションが数回続くことがあり得る。 初回授業(接続テスト)は4月13日(火)であり、実質的な授業は翌週20日(火)から行う。 授業時間外の学習活動:初回はない。2回目以降は、前回授業時の指示に従うこと。
第2回以降 報告と討論、簿記の小テスト 授業内容:参加者の興味やレベルに合わせて、判例や文献などをベースにした報告と討論、簿記の小テスト等を行う。 授業時間外の学習活動:前回授業時の指示に従うこと。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 特にないが、学部の講義「租税法」を履修済みか、履修予定であることが好ましい。簿記の知識はなくてよい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 日本の税法の基本的な考え方と所得課税の仕組みを説明できること、簿記の基本的知識を習得してそれに基づいた議論ができること、法的な思考に基づいた報告を行い、また他者との法的議論において積極的かつ適当な意見を述べることができることを合格の基準とする。公欠を除き、3回休んだ時点で成績評価を「欠席」とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 参加人数と参加者の基礎知識により、テキストが異なるので、初回の授業でこちらから指示する。 教科書・参考書の購入は、宅配による販売(Amazonなど)を利用することを強く推奨する。 生協の行う宅配による教科書販売については別途連絡する。 |
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参考書 Reference Book | | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業終了時に、次回講義までの予習復習について指示するので、それに従うこと。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 遠隔形式を念頭に置くが、場合によっては対面方式による。授業期日が近づいてきたら、NUCT等を通じて連絡する。 授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/ ※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。 List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law. URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp *If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT. |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。 ・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。 ・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。 (※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。) Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function. Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.) Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions. |
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