授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 当然ながら、生物はそれを構成する分子が支えており、その構成分子の性質を理解することが生物を理解するために必要不可欠である。本講義では、蛋白質、脂質膜の物理的性質と、それを明らかにする手法、さらにそれらが高次に合わさって細胞間でどのような相互作用を実現するかを学ぶ。本講義は、成田、瀧口、平子の三名が担当する。 (成田担当分) 電子顕微鏡法を中心に、生体分子の構造解析手法を理解する。また、それらのベースであるフーリエ変換を理解する。
(瀧口担当分)生体膜の構造・機能について、基礎レベルから最新のトピックスまでを網羅する形で解説し、細胞膜を介して行われる外界からのシグナルや刺激の受容から、それらへの応答までの多様な過程を支える機構を生化学から物理までの幅広い視野から理解することを目的としている。
(平子担当分)多細胞生物は多様な個性を持った細胞が集まって、秩序だった個体として機能している。細胞接着機能を通して、多細胞体制を成立させている分子メカニズムの一端を知ることを目的としている。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Cells are composed of molecules, and understanding the properties of the constituent molecules is essential for understanding life. In this lecture, we will learn about the physical properties of proteins and lipid membranes, the methods for clarifying them, and how they combine to achieve higher-order interactions between cells. Narita, Takiguchi, and Hirako will be in charge of this lecture. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN)) | | (成田担当分) 生体分子の構造を明らかにするための手法の基礎を理解する。また、そのベースであり、自然科学、工学の広い分野で重要な役割を果たすフーリエ変換の基礎を理解する。 (瀧口担当分)生体膜が機能する仕組みを学習することを通じて、生命現象を支える様々な機構を生化学から物理までの幅広い視野・観点から理解できる様になることを目標とする。 (平子担当分)動物の体組織を成立させている要因としての細胞結合、細胞骨格、基底膜の機能を主に上皮組織を対象に学び、理解できるようになることを目標とする。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | (Narita) You will understand the basics of methods for clarifying the structure of biomolecules. You will also understand the basics of the Fourier transform, which is the basis for this and plays an important role in a wide range of fields of natural science and engineering. (Takiguchi) By learning the mechanism by which biological membranes function, we aim to understand various mechanisms that support biological phenomena from a wide range of perspectives from biochemistry to physics. (Hirako) The aim of my class is to learn and understand the functions of cell junctions, cytoskeleton, and basement membrane, which are the factors that make up the multicellular animal body, from the viewpoint of epithelial tissues. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | (成田担当分) 1 フーリエ変換基礎 2 電子顕微鏡による蛋白質構造解析 (瀧口担当分) 1 生体膜の基本構造である脂質二重膜の構成要素と形成機構およびその性質. 2 生体膜と細胞骨格やその他の生体因子との相互作用 3 生体膜と細胞機能 (平子担当分) 1 上皮組織の分類、形成、変形 2 皮膚疾患から考える表皮細胞接着構造の機能 講義の開講形態については、成田、平子は対面とzoom等によるライブ中継の併用、瀧口は対面・遠隔(オンデマンド型)の併用で行う。
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。 ・遠隔授業で受講の場合の質問は、NUCT 機能「メッセージ」により?うこと。 ・遠隔授業で受講の場合の授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT 機能「メッセージ」により行うこと。 |
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履修条件 Course Prerequisites | | 履修条件は要さない。ただし、生物物理学Iaの履修を推奨する。 |
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関連する科目 Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | レポートと学期末の試験による。 小テスト20%, 試験またはレポート80% の比率とする。 それぞれについてC 評定以上を合格要件とする。 合格基準については以下の通り (成田) 電子顕微鏡法、フーリエ変換の基本的な性質を理解し、説明できること。 (平子) 多細胞体制の成り立ちの分子機構について基本的な概念や用語を理解していること。 (滝口) 生体膜の形成や振舞いに見られる分子の自己組織化機構や相分離・相転移現象について基本的な概念や用語を理解していること |
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不可(F)と欠席(W)の基準 Criteria for "Fail (F)" & "Absent (W)" grades | | 「履修取り下げ届」が提出された場合は「欠席(2020年度以降入学生は『W』)」、それ 以外はFとする。 |
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参考書 Reference Book | | Essential細胞生物学(原書第4版)南江堂 細胞の分子生物学(第5版)Newton Press |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 理解度を測るため、授業後にNUCTの小テストを提出する。また、毎回講義内容に該当する配布資料中の箇所を復習すること |
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注意事項 Notice for Students | | |
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他学科聴講の可否 Propriety of Other department student's attendance | | |
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他学科聴講の条件 Conditions for Other department student's attendance | | |
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レベル Level | | |
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キーワード Keyword | | |
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履修の際のアドバイス Advice | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 成田、平子 対面式を基本とするが、ライブ中継も併用する。 瀧口 対面式を基本とするが、遠隔(オンデマンド型)も併用する。遠隔授業の分はNUCTで行う。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | オンデマンド型を希望する学生に関しては、教員への質問及び受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行う (滝口) |
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