学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
理学部
時間割コード
Registration Code
0661220
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
地球惑星化学Ⅱ
科目名 【英語】
Course Title
Earth and Planetary Chemistry II
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
日高 洋 ○
担当教員 【英語】
Instructor
HIDAKA Hiroshi ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 金曜日 2時限
Spring Fri 2
授業形態
Course style
講義
Lecture
学科・専攻
Department / Program
地球惑星科学科
必修・選択
Compulsory / Selected
必修


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義では,宇宙化学に関する基礎知識を理解し,それを体系化づけることで,太陽系惑星物質の誕生・進化に関する諸問題を解き明かすことに応用・展開できる能力を身につけることを目的とする。隕石,月の表層物質,星間塵など地球外物質の同位体および化学組成データに基づいた宇宙化学の視点から地球物質との比較等を行い,それらの太陽系内惑星物質がどのように誕生・進化してきたかを学習する。

This course aims that students obtain fundamental knowledge of cosmochemistry to consider and discuss issues on the formation and evolution of the solar system and the solar planets from the comparison of the chemical, isotopic and mineralogical properties between terrestrial and extra-terrestrial materials.
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN))
授業終了時に、以下のことができるようになることを目標とする。
1.太陽系惑星物質の誕生・進化過程を概観できる。
2.化学組成データ、同位体データを惑星物質の進化に結び付けることができる。
3.原子核の放射壊変系を惑星物質の年代測定手法に応用することができる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
第1回 イントロダクション:本授業の概要について
第2回 隕石の分類とその物質科学的特徴
    (コンドライト,エコンドライト,鉄隕石,石鉄隕石)
第3回 太陽系に存在する元素
    (太陽光球,炭素質コンドライト,Suessプロット)
第4回 太陽系星雲中での元素の化学分別
    (ランキン-デュプレの蒸気圧式,平衡・非平衡状態,高温凝縮鉱物)
第5回 宇宙の元素合成過程
    (B2FH理論,s-過程,r-過程,p-過程)
    第1回から第5回のまとめとしてレポート課題を出題
第6回 前半のまとめ
    レポート課題の解説と前半授業の復習
第7回 太陽系年代学1
    (消滅核種,I-Xe年代,相対年代学,Xe同位体)
第8回 太陽系年代学2
    (絶対年代学,Rb-Sr絶対年代,アイソクロン)
第9回 太陽系年代学3
    (Sm-Nd絶対年代,初生Nd同位体比,同位体進化)
第10回 太陽系年代学4
     (Sm-Nd相対年代,惑星形成初期過程)
第11回 太陽系外物質
     (星間塵,先太陽系物質,超新星爆発,赤色巨星,CNOサイクル,p-pチェーン)
      第6回から第11回のまとめとしてレポート課題を提出
第12回 後半のまとめ
     レポート課題の解説と後半授業の復習
第13回 最近の惑星科学に関するトピックス1
第14回 最近の惑星科学に関するトピックス2
第15回 まとめと評価

毎回の授業の終了後に次回の授業内容に関するプリントを配付するので次回までに目を通しておくようにしましょう。上記各回の授業内容の括弧内にはその回の授業におけるキーワードを記してあるので予習・復習に役立ててください。
履修条件
Course Prerequisites
「地球惑星化学Ⅰ」を履修していること
関連する科目
Related Courses
地球惑星化学Ⅰ,同位体地球化学
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
2回のレポート課題と期末試験により総合的に評価する。

第5回と第11回終了時にレポートを課す。
レポート1(締切 第6回授業の前々日)
同位体の基礎に関する演習問題

レポート2(締切 第12回授業の前々日)
放射壊変系を用いた年代測定に関する演習問題

レポート課題を30%(15%×2)と期末試験の成績を70%とし、総点で評価する。
総点で60%以上を合格とする。
不可(F)と欠席(W)の基準
Criteria for "Fail (F)" & "Absent (W)" grades
参考書
Reference Book
海老原 充「太陽系の化学」(裳華房)ISBN4-7853-3217-4 ¥3,200(税別)
H.Y. McSween, Jr. 「Meteorites and their parent planets」(Cambridge University Press) ISBN 0-521-58751-4 約¥10,000(税別)
教科書・テキスト
Textbook
特に指定しないが、毎回の講義終了後に次回の授業内容に関するプリントを配付する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
注意事項
Notice for Students
授業開始後30分以降の入室を禁じる。
他学科聴講の可否
Propriety of Other department student's attendance
他学科聴講の条件
Conditions for Other department student's attendance
他学科学生には内容が専門的すぎるが聴講を拒むものではない。
レベル
Level
キーワード
Keyword
履修の際のアドバイス
Advice
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)