学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
農学部
時間割コード
Registration Code
0920030
科目区分
Course Category
専門基礎科目
Basic Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
生態学
科目名 【英語】
Course Title
Ecology
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
肘井 直樹 ○
担当教員 【英語】
Instructor
HIJII Naoki ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 火曜日 3時限
Spring Tue 3
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
生物と環境のかかわり,様々な生物間相互作用や生態系のしくみの理解を通して,生命共生系としての地球の現状を俯瞰的に捉え,諸問題の解決方策を論理的に考えられる総合力を養う。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course deals with the basic concept and some major topics of Ecology: various aspects of the relationships between abiotic/biotic environmental factors and organisms, the mechanisms and dynamics of biological interactions, and the structures and functions of ecosystems.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
生態学は,個体以上のレベルでの生命現象に関する‘集団の生物学’であり,生物と環境との関係を扱う科学である。ここでいう‘環境’には,気候や住み場所,餌資源の質・量といった物理・化学的要素だけでなく,同種の他個体や,競争種,捕食・寄生・共生者等の他種生物との関係性も含まれる。本講義を受講することにより,地球上の様々な生息環境への生物の適応と進化の過程の理解を通して,これからの人間の進むべき道を考える上での基盤となる生態学(エコロジー)の本質と,生物学の階層構造上での位置づけを理解し,生態学的な視点にたって,直面するさまざまな問題の解決に取り組むことができるようになることをめざす。生態学は,地球上での生命の営みと,ヒトを含む生物の全体像の理解のために必須の生物学の一領域である。
到達目標【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
授業の構成

01. 基盤科学としての生態学
02. 生物進化と生態学
03. 種分化と適応放散
04. 環境と生物
05. 動物の行動,社会集団・協同・利他現象
06. 生物個体の空間分布と個体群密度の推定,個体群成長
07. 生命表と個体群変動
08. 種内競争(密度効果)と密度依存性
09. 種間競争-競争排除とニッチの概念-
10. 種間競争-競争モデル,多様性の維持機構-
11. 捕食-捕食モデル,数の反応・機能の反応-
12. 捕食-様々な捕食の様式と対捕食戦略-,寄生・共生
13. 生物群集の構造,群集と多様性
14. 生態系の構造と機能-一次生産とエネルギーの流れ-
15. 生態系の構造と機能-生態系におけるN,P,Cの循環,生態系機能-
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
「生物学基礎Ⅰ」。また,生物多様性の保全やその遺伝的背景に関する内容については「保全遺伝学」,「森林保護学」,植物生態・森林生態の内容については,「森林生態学」の講義で詳しく扱う。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
・生態学の基礎知識だけでなく,生物学における階層構造上での位置づけを正しく理解できていることを合格の基準とする。
・定期試験90%,授業への取り組み10%
・履修取り下げは認めないが,期末試験を受験しない者は「W (欠席)」とする。
教科書・テキスト
Textbook
なし(毎回講義資料を配布,online授業の場合はNUCTにuploadする)。ただし,本講義には「キャンベル生物学」の51章~56章が対応するので,この部分を併せて読むこと。
参考書
Reference Book
「生態学入門 第2版」(日本生態学会編 東京化学同人2012)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
生態学には,生物学のすべての領域が関係しているので,本講義と並行して,「キャンベル生物学」全体を通読することが望ましい。とくに,生物学基礎Ⅰで学習した1章,22章~26章を復習しておくこと。
使用言語
Language Used in the Course
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)