授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 免疫学、免疫検査学Iで習得した知識を統合し、臨床免疫を考える力を身につける。臨床免疫で問題となるアレルギー,自己免疫疾患,感染免疫,腫瘍免疫,移植免疫,免疫不全症等の理解と検査法について学習し,生体の防御機構を総合的に理解する。また輸血では,輸血に必要な血液型,感染症,免疫反応,輸血検査の意味,その際の方法論について学ぶ。免疫検査学IIでは免疫応答という精緻な生体防御機構を通して科学的論理性および柔軟で創造的な思考法を身に付け、また、輸血を含め移植免疫や免疫不全を代表として検査医学の倫理性についても考察する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Laboratory Immunology II integrates the knowledge acquired in the courses, “Immunology” and “Laboratory Immunology I”, to acquire the ability to think about clinical immunity. Students learn about important clinical immunological problems, such as allergies, autoimmune diseases, infectious immunity, tumor immunity, transplant immunity, immunodeficiency, and diagnostic methods for these to understand comprehensively the defense mechanisms of the body. In blood transfusions, students learn about blood types necessary for blood transfusions, infectious diseases and immune responses as side effects associated with blood transfusions, meaning and methods of blood transfusion tests. In Laboratory Immunology II, scientific logic and flexible and creative thinking are studied through an immune response, that is, an elaborate host defense mechanism, and the ethics of laboratory medicine is discussed in transplantation immunity, immunodeficiency, and blood transfusion as examples. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | アレルギー,自己免疫疾患,感染免疫,腫瘍免疫,移植免疫,免疫不全症等について病態生理を理解し、検査法についても説明できる。また輸血療法については,血液製剤の種類と特性、血液型とその検査,輸血副作用について説明できる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The pathophysiology of allergies, autoimmune diseases, infectious immunity, tumor immunity, transplantation immunity, immunodeficiency, etc., and the testing methods for them can be explained. Regarding blood transfusion therapy, the types and characteristics of blood products, blood types and their tests, and side effects during blood transfusion can be explained. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 下記の内容を講義する。 (輸血の講義の関係により順不同あり)
また、輸血については
名古屋大学医学系研究科輸血部教授、検査部部長松下正先生、名大病院検査部加藤千秋副技師長、愛知県赤十字血液センター加藤 道先生がご担当され開講されます。
1. アレルギー
2. 自己免疫疾患
3. 感染免疫:総論
4. 感染免疫:各論
5. 免疫不全症
6. 腫瘍免疫
7. 移植免疫
8. 生殖と免疫
9. 免疫グロブリン異常症
10. 加齢と免疫
11. 輸血I:赤血球の血液型と抗体,その他の血液成分の型抗原と抗体
12. 輸血II:輸血の副作用
13. 輸血III:輸血製剤の管理
14. 輸血IV:輸血製剤の種類と適応
15. 輸血V:輸血用血液製剤の安全対策と血液センター業務の実際
16. まとめと評価 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件:検査技術学専攻2年次以降で原則「免疫学」「免疫検査学I」の講義を履修した学生。
関連する科目:免疫学・免疫検査学Iを通して主に基礎免疫学および免疫検査学を学び、免疫検査学IIはその発展編として臨床免疫学を学ぶ。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 出席のみならず、講義の際の平常点、必要に応じてレポートを参考にするが、原則評定は最後に行う成績評価試験の素点に基づいて行う。6割以上の出席がないもの、明確な理由のない成績評価試験の欠席者は「欠席」とする。
原則対面で行うが、今後のSARS-CoV-2感染状況により、試験を含め変更の可能性がある。遠隔講義になった場合には、毎回NUCTにアップされる小テスト(確認テスト)をもとに成績を判断し、成績評価試験を実施した場合には、そのすべてを評価の対象とする。また、小テストが0点の場合には欠席とみなす。小テストは指示がない限り解答は1回のみ可能で、繰り返し解答することはできない形式で、また解答期限は講義終了後から1日という条件で出題される。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 窪田哲朗他編 『最新臨床検査学講座 免疫検査学』(医歯薬出版,2017) |
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参考書 Reference Book | | 折笠道昭編集 標準臨床検査学『免疫検査学』(医学書院,2013)
山田俊幸他編『新版 臨床免疫学 第3版(臨床検査技師テキストシリーズ)』(講談社サイエンティフィック,2014)
福岡良博他著『臨床免疫学』(医歯薬出版,2011)
熊ノ郷淳他編『免疫学コア講義改訂4版』(南山堂,2017)
中島泉他著『シンプル免疫学改訂第5版』(南江堂,2017)
矢田純一著『医系免疫学改訂15版』(中外医学社,2018)
Abbas他著(松島綱治他監訳)『分子細胞免疫学原著第9版』(エルゼビアジャパン,2018)
Murphy他著(笹月健彦監訳)『免疫生物学(原書第9版)』(南江堂,2019)
これ以外にも医系学生向けの教科書は多数出版されているので利用するとよい。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業前に教科書や参考図書の該当する関連部分を読んで調べておく。予習状況の確認のために新しい内容を講義する際に小テストを行うことがある。講義の中で重要な事項について多くの場合、小問という形で課題を設定する。課題をまとめることにより、講義で学んだ知識を復習し、より確実にする。小問は自主学習用として次回の授業時に提出する。 |
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授業の進め方 How to proceed with the class | | スライド中心に教科書とプリントを参考にして講義を行う。授業前に教科書や参考書の該当部分を読んで調べておくことが必要で、予備知識があることを前提に講義を進める。
註:講義で配布するプリントは『シンプル免疫学』の内容に準拠し、免疫検査学として必要な内容を加えたものである。また、スライドは教科書以外に『分子細胞免疫学』ならびに『シンプル免疫学』の図も多用し作成している。 |
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注意事項 Notice for Students | | 高校時代に学ぶ生物が確実に理解されていることが大前提であり、基礎免疫学を学ぶ免疫学が理解できていないと検査学としての免疫検査学I、その発展編で臨床免疫学を学ぶ免疫検査学IIの理解は困難となる。 |
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本授業に関する参照Webページ Reference website for this Course | | |
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担当教員からのメッセージ Message from the Instructor | | 高校時代に学ぶ生物は理解の基盤であり、高校の生物が理解できていないと講義は難解なものとなる。 |
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使用言語 Language(s) for Instruction & Discussion | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 原則対面で行うが、状況によっては遠隔講義。遠隔講の場合には担当教員によりオンデマンド型か同時双方向型(ライブオンライン)の講義として開講し、後者の場合はTeamsもしくはZoomを用います。詳細については開講前にNUCTから「お知らせ」として周知しますので、よく読んで対応してください。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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