学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法・博前
時間割コード
Registration Code
2301950
科目区分
Course Category
法学研究科開講科目
Courses Offered by the Graduate School of Law
科目名 【日本語】
Course Title
行政学基礎研究
科目名 【英語】
Course Title
Fundamental Studies in Public Administration
担当教員 【日本語】
Instructor
荒見 玲子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
ARAMI Reiko ○
単位数
Credits
4
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 火曜日 3時限
春 火曜日 4時限
Spring Tue 3
Spring Tue 4
対象学年
Year
1年
1
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
①行政学・政策学に関連する仕組みに関する専門的基礎知識・事実を理解する。
②行政学・政策学を学問的に捉える視点・概念を習得する。
③身近な行政学・政策学の動向や時事問題に対し、何が問題か、なぜそうなるのか、を総合的に判断する思考能力を身につける。
④社会に関心を持ち、具体的に関わりを持つようなきっかけを習得し、具体的な場面で的確に意思決定する能力を身につける。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
(1) Gain specialized introductory knowledge and facts concerning the system related to Public Administration and Public Policy.
(2) Acquire knowledge of academic viewpoints and concepts of public Administration and Public Policy.
(3) Gain the ability to think comprehensively about what is going on and why in response to Central Government trends and current affairs.
(4) Develop an interest in the local community, participate in opportunities to have a concrete relationship with the community, and develop an ability to make appropriate decisions in concrete situations.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
①日本の行政、官僚制、政策に関連する特徴を複数の観点から説明できる。
②ニュースで取り扱われているトピックについて、関連する制度と課題、それに対する自分の意見を他者に説明できる。
③日本のいくつかの分野の政策課題について興味を持ち、その内容と自分の意見を他者に説明できる。
④社会的な課題を認識し、その部分的な解決策を2つ以上考えることができる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
(1) To be able to explain the characteristics related to Japanese administration, bureaucracy, and policies from multiple perspectives.
(2) To be able to explain to others the relevant systems, issues, and one's own opinions on the topics covered in the news.
(3) To be able to explain to others the contents and one's own opinion on policy issues in several fields in Japan with interest.
(4) Recognize social issues and be able to come up with at least two partial solutions to them.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
行政学は、近代国家から現代国家への過渡期に際して、現代国家に必要不可欠な体制を整える、すなわち国家形成と国家能力の向上・拡大を志向し、経験分析・規範分析を行い、理念や制度の構築といった実践活動を行ってきた。大きく分けると制度・管理・政策の3つの次元で構成され、その順序で学説史上も、歴史的にも、学問における論理上の構造も展開されてきた。制度的次元は、国家の基盤としてその活動を担う公務員を育成し、彼らの能力を向上させ、党派性から分離された公平・中立的・自律的な人的専門集団として、活動するための制度的基盤を考える。管理の次元では、制度的に分離された集団としての公務員をいかに効率的に機能させるのかを、管理形態からアプローチしていく。政策の次元は、社会経済の変化に対して、政策という形で政府機能を的確に適応させ、新しい政策のレパートリーを付け加えるのか、という要請への対応である。
 グローバル化をはじめとする社会経済環境の変化に対し、NPM理論・ガバナンス理論が席巻し、社会に対する国家=公務員の対応能力を高めていくという前提が共有されない時代となった。国家の量的な拡大よりもむしろ縮小、質的な変化が求められるという点で、行政学はその学問的前提が挑戦を受けている。しかし、こうした時代だからこそ、それでも維持すべき公的領域の統治をしていくには、どのような人的集団によって、どのような形で支えられるべきなのか、どのような論理で公務員の活動が行われるのか。本講義ではこの点について考察することを目指す。

第1回:はじめに―講義の全体像・目的・対象・学習方法
第2回: 官僚制と民主制
第3回:行政学の成立
第4章: 政府体系
第5章: 執政制度
第6章:官僚制
第7章: 組織理論
第8章: 資源と管理①
第9章: 資源と管理②
第10章:環境変動と行政①
第11章: 環境変動と行政②
第12章: 行政活動と政策決定
第13章: 政策形成
第14章: 政策の執行―給付行政と規制行政
第15章: 行政統制
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
地方自治論と関連性は高い。政策学は、行政学と地方自治論の半々で提供する。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
期末試験(80%)と授業期間中に4回行うワーク(20%)
本年度(2021年度)入学者(1年生)および昨年度入学者(2年生)については、95点以上をA+、80~94点をA、70~79点をB、65~69点をC、60~64点をC-(以上、合格)、59点以下をF評価(不合格)とする。それ以前の入学者(3年生以上)については、90点以上をS、80~89点をA、70~79点をB、60~69点をC、59点以下をF評価とする。
教科書・テキスト
Textbook
金井利之『行政学概説』(放送大学教育振興会、2020年)ISBN 978-4-595-32205-1
参考書
Reference Book
金井利之『行政学講義:日本官僚制を解剖する』ちくま新書、2018年、ISBN-13: 978-4480071286
森田朗、『新版 現代の行政』(第一法規、2017年) ISBN 978-4-474-05719-7
真渕勝『行政学[新版]』(有斐閣、2020年)ISBN 978-4-641-14935-9
西尾勝『新版 行政学』(有斐閣、2001年)ISBN 978-4641049772
曽我謙悟『行政学』(有斐閣アルマ、2013年)ISBN 978-4641124837
原田久『行政学』(法律文化社、2016年)ISBN 978-4589037909
秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉『新版 公共政策学の基礎』(有斐閣、2015年)ISBN 978-4641184282
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
教科書の該当箇所を事前に読んで予習を行い、授業に参加してください。
注意事項
Notice for Students
受講者の様子に合わせて進度や内容を適宜変更します。
印刷物の配布は各回の講義時間に限る。後日の再配布はしません。
他の受講者に迷惑をかける行為はしないこと。
受講者同士でのグループワーク等が存在するのでご了承ください。
授業開講形態等
Lecture format, etc.

授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。
List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)

遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)
Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function.
Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.