学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法・博前
時間割コード
Registration Code
2302260
科目区分
Course Category
法学研究科開講科目
Courses Offered by the Graduate School of Law
科目名 【日本語】
Course Title
外交・国際関係基礎研究
科目名 【英語】
Course Title
Fundamental Studies in Diplomacy and International Relations
担当教員 【日本語】
Instructor
三浦 聡 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MIURA Satoshi ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 1時限
Fall Wed 1
対象学年
Year
1年
1
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
 本授業は1年生を主な対象とする入門授業です(2年生以上ももちろん受講可能です)。その目的は、①国際関係(国際政治)の文脈を踏まえつつ、大局的見地に立ってものごとを総合的に判断する能力の基礎を身につけること、②2年次以降の専門授業とゼミに備えることです。
 本授業は、①社会科学入門、②政治学入門、③国際関係論(国際政治学)入門という3つの意味で入門的です。①については、学術的に考える練習を行います。②については、政治を一国内というよりも国際的に見る観点を養います。③については、法ではなく政治に注目して国際関係を眺めます。入門授業なので、理論には極力ふれずに、主に新聞記事を通じて、現在起きているできごとを中心に国際関係を学んでいきます。
 本授業は3年次前期開講の「国際政治学」と密接に関連しています。「国際政治学」では、本授業で取り上げるテーマをより深く、より理論的に学びます(この点、下記「履修条件・関連する科目」を必ず参照して下さい)。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course aims at cultivating the interests and abilities of students to make prudent judgments in the context of international relations.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
本講義の到達目標は以下の3点です。
1. 国際関係への関心を高め、関連する新聞記事や資料を受講前よりも深く読める。
2. 国際関係(および世の中のできごと)についての一定程度の分析能力を身につける。
3. グループでのディスカッションや共同作業に慣れる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
【内容】
 日本外交や日本を取り巻く国際環境については、皆さんの多くが一定の関心と意見を持っていることでしょう。しかし、それらは国際関係論の基本を踏まえない素朴で感情的なものにとどまっていないでしょうか。本授業は、国際関係について単なる感情や感想を越えて、学術的・分析的に考えるための基礎を養います(担当者の専門は国際政治学なので、本授業では主に国際政治学の観点から国際関係を捉えます)。
 受講者には、担当教員の講義を暗記するのではなく、自分で現状や原因についての問い (「~はどうなっているか」、 「なぜ~なのか」、など ) を投げかけながら考えることを求めます。受講者はまた、各自で考えるだけでなく、グループで議論することを通じて、分析的思考や複眼的思考を養うための基礎訓練を行います。
 本授業では、日本外交や国際関係について包括的・体系的な(教科書的な)講義を行うことはしません。代わりに、重要なトピックとして、COVID-19、 米中関係、持続可能な開発を取り上げ、これらについて一緒に考えていきます。本授業は受講者間のグループディスカッションを重視します。


【構成】
 本授業の構成は以下を予定していますが、現実の動向等を踏まえて変更する場合があります(下記「授業開講形態等」も参照のこと)。

1. イントロダクション
本講義の進め方等を紹介し、授業内で簡単な課題(クイズ)に取り組んでもらいます。

2. トピック1:COVID-19
COVID-19が日本外交や国際関係(国際秩序)にどのような意味をもち、どのような影響を及ぼしている(いない)かを一緒に考えます。

3. トピック2:米中の狭間での日本外交
米中関係が日本外交と国際関係にどのような影響を及ぼしているかを一緒に考えます。

4. トピック3:持続可能な開発
持続可能な開発の中でも、主に気候変動の観点から、日本外交と国際関係を一緒に考えます。

5. まとめ
本授業を総括します。

より詳しいスケジュールを含むアップデート版を初回の授業でお知らせします。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
 本授業の履修条件はありません。本授業は、楽をして単位を取得したい学生には向いていません。
 なお、本授業は3年次前期開講の「国際政治学」と密接に関連しています。「国際政治学」では、本授業で取り上げるテーマをより深く、より理論的に学びます。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
・方法:平常点により評価します(対面授業が主の場合には、平常点に加えて期末試験を行う可能性があります)。平常点には、①課題の提出(回答の内容)、②授業への参加(ディスカッションやグループワーク等への積極的参加とその振り返り)、が含まれます。ただし、諸事情により変更を加えることがありえます。
・基準:①学術的思考の基礎を理解し、それを用いて国際関係や外交を分析できること、②グループ・ディスカッションに積極的に関わったことを合格の基準とします。
教科書・テキスト
Textbook
適宜指示します。
参考書
Reference Book
適宜案内します。さしあたり、以下を参照。
・村田晃嗣ほか『国際政治学をつかむ【新版】』有斐閣、2015年。
・宮城大蔵『現代日本外交史——冷戦後の模索、首相たちの決断』中公新書、2016年。
・添谷芳秀 『入門講義 戦後日本外交史』慶應義塾大学出版会、2019年。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
適宜指示します。
注意事項
Notice for Students
 本授業は、日本外交と国際関係の様々な動向や受講者の反応などを踏まえて、授業の内容・構成・形態を柔軟に組み立てながら進めます。
 本授業では、講義内容をまとめたレジュメを配布しません。課題に取り組むために必要な資料を適宜アップロードします。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
本授業の開講形態は、COVID-19の状況を踏まえつつ柔軟に決定します。参考までに、2020年度の授業はすべて遠隔で行い、①講義動画と資料(おもに新聞記事)を踏まえた課題作成と②Zoomによるグループディスカッションを隔週で実施しました(1つのテーマにつき4週を費やし、講義動画・課題の週とグループディスカッションの週の組み合わせを2回実施)。
授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。
List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)

遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)
Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function.
Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.