授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 地球表層における物質循環・元素移動に関して、コンクリーションの形成や岩盤中での断層や割目の役割などを事例に、そこでの岩石・地下水との相互反応や酸化還元反応の観点から、地層、岩石中の元素がどのように溶解し、移動、吸着、固定されるのかについて講義・議論する。またその応用編として、地下地質環境への放射性廃棄物処分(地層処分)などの基本的な考え方と地下環境とのかかわり合いを論じ、将来の資源とエネルギーに関する研究課題の抽出を試みる。DP1に対応。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Understanding the basic process of mass-transport relevant to weathering and diagenesis |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 地球表層での水と岩石、鉱物との反応、生物活動によって、どのような物質循環が成り立っているのか、その仕組みを理解することによって、私たちがどのような物質循環サイクルの中で生きているのかを理解することを目標とする。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The purpose is to understand the elemental circulation cycle caused by water-rock and mineral interaction with biological activity to cover all earth's surface environment by earth scientific processes. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 授業では地球表層での地質環境における物質循環という観点から、以下に示す基礎的および応用的テーマについて紹介、議論する。
(1) 地球表層における物質循環のメカニズム
-グローバルな岩石形成サイクルと地球表層での主な物質循環サイクル
*堆積サイクルと続成作用および土壌形成
-地球表層での物質循環における水(地下水)の役割
* 地球表層における水(地下水)の動き(通り道)とは(断層と割目)
* 水-岩石(鉱物)との相互反応(溶解・沈殿・吸着・酸化還元反応・移流と拡散 etc)など
(2) トピック1(現象編):自然界での物質移動現象および関連研究
-球状コンクリーションの形成
-変動帯地質環境での花崗岩割れ目の形成プロセスと特徴、地下水との反応
-花崗岩割れ目に伴う酸化還元フロント形成と元素移動
-日本の花崗岩体中の割れ目形成史とその安定性(寿命)
-堆積岩中の酸化還元フロント形成と元素移動(ウラン鉱床など)
-岩石(堆積岩および花崗岩)中の水酸化鉄の移動と濃集 など
(3)トピック2(応用編):地下環境と物質移動・保存プロジェクト
-放射性廃棄物処分研究のための世界の地下研究所とその研究内容
- 地下研究所での放射性元素移動実験研究(ベルギー)
-日本の地下研究所の実験計画と現状
-地下LPG(液化天然ガス)備蓄プロジェクト(日本) など | This seminar will deal with the process of mass-transport carried out on the earth's surface by water-rock interaction during the weathering, alteration and mineral deposits. Especially the spherical concretion formation is focused on the lecture. It is also focused on the knowledge used for safety analysis for fuel storages and several wastes disposal in underground environment and how the geological data are used and contributed for such long-term safety work in our society. |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 堆積地質学などの一般地質学的に関する科目を受講していることが望ましいが、必ずしも必須ではない。 | Students who have leaned Sedimentary geology or related subjects is preferable. |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 出席状況および課題提出、授業中での発表など総合的に評価 | mainly by report |
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教科書 Textbook | | 授業において適宜紹介する。また論文およびコピー資料を配布予定。 | relevant materials are announced and also copied materials will be used. |
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参考書 Reference Book | | 学部で使用した一般地球科学、地球化学、地質学、岩石学等の教科書、参考資料「地層処分」近未来社 | relevant Journal papers will be announced in the course. |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 本年度は、とくに野外実習は予定していない。 | No plan of field study in this year. |
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注意事項 Notice for Students | | とくになし | not specifically noted. |
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授業言語 (資料) Language(s) for Materials | | |
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授業言語 (口頭) Language(s) for Instruction & Discussion | | |
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英語の質問への対応 English Question | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | ※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。 | * If there is a change in the class form,etc. after registration, we will guide you on the NUCT class site. |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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