学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法・博後
時間割コード
Registration Code
4302220
科目区分
Course Category
法学研究科開講科目
Courses Offered by the Graduate School of Law
科目名 【日本語】
Course Title
日本憲法基礎研究
科目名 【英語】
Course Title
Fundamental Studies in Japanese Constitutional Law
担当教員 【日本語】
Instructor
本 秀紀 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MOTO Hidenori ○
単位数
Credits
4
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 金曜日 3時限
秋 金曜日 4時限
Fall Fri 3
Fall Fri 4
対象学年
Year
1年
1
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
法学部の「憲法1(総論・統治機構)」を日本語コースの留学生向けに開放するものである。
憲法関連科目の総論として、憲法の概念、近代憲法の歴史と基本原理、日本の憲法史などを取り上げ、各論として、統治機構の憲法論(天皇制度、平和主義、国会、内閣、司法、財政、地方自治)を扱う(講義時間の関係で、すべての項目を網羅的に講ずることはできない。また、講義計画の順序通りに講義をするとは限らない)。
通例の体系書にならい、日本国憲法の解釈論上の基本問題に重点をおいて講義するが、その際、憲法判例はもちろんのこと、解釈の前提となる憲法の歴史や諸外国の理論、現実の日本社会がかかえるアクチュアルな憲法問題などにも、可能なかぎり言及したい。
以上を通じて、憲法の基本概念および統治機構分野における専門的知識の修得、ならびに、それらを駆使して国家の基本問題を考える論理的思考力の涵養を目的とする。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
Give overviews of the current Japanese Constitutional Law (general theory and governmental system) .
Will also touch upon actual problems of the Constitutional politics in Japan.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
現在、日本の憲法状況は激動の時期を迎えている。揺れ動く時代のただなかで、進むべき方向性を見誤らないために、憲法の存在意義を支える基礎理念とその歴史的根拠への深い洞察力を身につけることができる(専門的基礎知識の修得)。
くわえて、現実社会におけるホットな憲法問題をキャッチする鋭敏な感性と、それを高度な解釈論で読み解くクールな論理的思考力を養うことができる(総合的に判断する能力および的確に意思決定する能力の涵養)。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1 開講にあたって:憲法学習の全体像
(1)「憲法」とは何か
(2)日本国憲法の構造と講義編成
(3)憲法学の基本文献

2 近代憲法と現代憲法:憲法の歴史と現在
(1)再び「憲法」とは何か
(2)近代国家と市民革命
(3)近代立憲主義の原理と変容
(4)現代憲法の登場
(5)国際化の中の立憲主義

3 日本国憲法の成立:大日本帝国憲法の歴史と日本国憲法制定史
(1)大日本帝国憲法体制
(2)敗戦と日本国憲法制定

4 天皇制度:天皇制度の構造と解釈
(1)天皇制と天皇制度
(2)天皇の地位
(3)天皇の権能
(4)天皇制度と憲法学

5 軍事によらない平和:非軍事平和主義の理念と現実
(1)日本国憲法の平和主義の特質
(2)憲法9条の規範構造と解釈
(3)日本国憲法の平和主義と国際協調・国際平和

6 国会:国民代表議会と政党制
(1)国民代表機関としての国会
(2)代表民主制と政党
(3)国会の構成と活動
(4)国会の権能
(5)国政調査権

7 内閣:議院内閣制と官僚制
(1)議院内閣制
(2)内閣の組織
(3)内閣の権能と責任
(4)「行政国家」と官僚制

8 司法:裁判所と違憲審査制
(1)裁判所と司法権
(2)司法権の独立
(3)裁判所の構成と権限
(4)違憲審査制

9 財政:財政と税制
(1)財政民主主義
(2)租税法律主義
(3)国費支出における国会中心主義
(4)国費支出の制限

10 地方自治:地方自治の理念と制度
(1)地方自治制度の存在理由
(2)地方公共団体の組織と権限
(3)住民の自治権

11 憲法の変動と保障:三たび「憲法」とは何か
(1)国法体系と憲法
(2)憲法の制定と変動
(3)憲法の保障

12 閉講にあたって:日本国憲法のゆくえ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件:とくにないが、受講生には、マスコミで報道され、または身近に見え隠れしている憲法問題に関心をもちつつ講義にのぞむことを期待する(日本語新聞を毎日読むことが望ましい)。
関連する科目:憲法基礎研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲなど
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
成績評価の方法:基本的に、学期末の筆記試験による(100点満点)。 60点以上を「合格」、60点未満を「不合格」とする。
※新型コロナウイルスの感染状況に伴う授業方法の変更次第で、やむを得ず変更することがあります。その場合は、授業およびNUCTで告知します。
合格の基準:憲法(総論・統治機構関連分野)の基本概念を理解し、それを援用して、日本憲法学の基本問題について自己の見解を説得的に論証できること。
教科書・テキスト
Textbook
本 秀紀編『憲法講義 第2版』(日本評論社、2018年)
野中俊彦・江橋崇編著『憲法判例集〔第11版〕』(有斐閣新書、2016年)

※教科書の使い方については、最初の講義で指示する(Kindle版も出版されているので、そちらを使用してもよい)。
※NUCTのお知らせを参照し、テキストの該当箇所を予習してくること(随時、復習も行うこと)。
※毎回の授業に六法を持参すること(六法を購入できない場合は、最低限、日本国憲法と大日本帝国憲法の条文は用意すること)。
参考書
Reference Book
なぜ憲法なんて勉強しなくちゃならなのか知りたい人は、 浦部法穂『憲法学教室〔第3版〕』日本評論社
オーソドックスな憲法理論をもっと詳しく勉強したい人は、 芦部信喜『憲法学1~3[増補版]』有斐閣
新手の憲法理論で頭の体操がしたい人は、 長谷部恭男『憲法〔第7版〕』新世社
(そのほか詳しくは、初回および各回の講義の際に紹介する。 また、レジュメと資料をそのつど配付する。)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
予習・復習とも、NUCTのお知らせ欄等で指示する。
注意事項
Notice for Students
日本の憲法学は難解な部分が多く、理解するのが難しいと感じるかもしれません。分からないことは何も恥ずかしいことではないので、いつでも質問して下さい。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
新型コロナウイルスの感染状況次第で開講形態の変更がありうるので、法学研究科のウェブサイトおよびNUCTのお知らせ欄等に注意すること。
授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTの授業サイトで案内します。
List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on NUCT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)

遠隔授業はNUCTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、NUCT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)
Remote classes are conducted via NUCT. Questions to instructors should be asked using the NUCT "Message" function.
Student discussions will be conducted using the NUCT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.