学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
学部
時間割コード
Registration Code
0021305
科目名 【日本語】
Course Title
比較文化論
科目名 【英語】
Course Title
Comparative Studies of Cultures
使用言語
Language Used in the Course
日本語
担当教員 【日本語】
Instructor
木俣 元一 ○
担当教員 【英語】
Instructor
KIMATA Motokazu ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
Ⅱ 月曜日 3時限
II Mon 3


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course [JPN]
今日の世界では,文化的背景の相違に根ざした対立や紛争が深刻化しつつあります。このような世界に暮らす私たちには,まず文化の多様性を承認しようとする姿勢が必要です。しかしながら,一方で文化の多様性を強調するあまり,異文化をあたかも別世界の人々の話として「他者化」することは,人間としての共感を失わせ,結果的に異文化に対する無理解や無関心につながる恐れもあります。そこで本科目では,文化を相互に比較する作業をつうじて,文化の多様性だけでなく,それらにみられる共通点にも注目し,人間と文化に関する普遍的な知見と視野を学ぶことを目的とします。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course [ENG]
In today's world, conflicts and disputes based on differences in cultural backgrounds are becoming more and more serious. Living in such a world, we need to be willing to recognize the diversity of cultures. However, if we emphasize cultural diversity too much and “otherize” other cultures as if they were the stories of people in another world, we may lose our empathy as human beings, which may ultimately lead to a lack of understanding and indifference toward other cultures. The purpose of this course is to learn universal knowledge and perspectives on human beings and culture by focusing on not only the diversity of cultures but also the commonalities among them through the process of comparing them with each other.
授業の達成目標 【日本語】
Objectives of the Course [JPN]
今から20年以上さかのぼる2001年3月、バーミヤーン(アフガニスタン)にある仏教遺跡の大仏2体がターリバーンによって破壊されたことは、当時の映像などを通じてご存知の方も多いでしょう。人類は、美術作品を美術館などに収蔵して大切に保存しようとする一方で、この事件などに代表されるように、美術作品を大量に破壊してきました。なぜ人間は美術作品を破壊するのでしょうか。本授業では、この問いについて様々な角度から考え、人間と美術の関係をめぐる知られざる世界へと受講生の皆さんを案内したいと思います。 そのことを通じて、受講生が①人間の文化活動を人類的視野で理解し、②現代文化・社会の重要な一側面についての知識、③近代における芸術・宗教・科学の関係について洞察を得ることをめざします。
授業の達成目標 【英語】
Objectives of the Course [ENG]
教科書
Textbook
授業時にNUCTにより資料を配布しますので、それをダウンロードしてご覧ください。
課外学修等
Study Load (Self-directed Learning Outside Course Hours)
上記および授業時に示した参考書や参考文献を読んだり、Webページを見てください。
注意事項
Notice for Students
なし
本授業に関するWebページ
Reference website for this Course
イコノクラスム
ヴァンダリズム
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
いろいろな時代や地域において、人間は美術と深い関わりを持ってきました。私たちは美術作品を貴重な財産として大切に保存し、時間をかけて熱心に鑑賞し、愛好しています。時に驚くような価格で売買されたりもします。
その一方で多くの作品が破壊され、隠匿されたり、朽ちていくままにされたりしています。後者のようなネガティブな側面については、専門家によって正面から取り上げられることはあまりありませんので、知らない人も多いかもしれません。
美術を破壊するような人々は、芸術の価値を理解できない無知蒙昧な人々なのでしょうか。私にはそうは思えません。では彼らはどのような理由からそうするのでしょうか。この問題を深く掘り下げていくと、これまで見えなかったつながりや背景が浮かび上がってきます。また「美術」や「アート」と呼ばれるものが何か、ということも考えていきたいと思います。
実務経験のある教員等による授業科目(大学等における修学の支援に関する法律施行規則に基づくもの)
Courses taught by Instructors with practical experience
授業開講形態等
Lecture format, etc.
https://office.ilas.nagoya-u.ac.jp/files/kyoki/2022-COURSE-TIME-TABLE/03_0908-2022-fall_course_time_table_B.pdf