授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 言語学を学んでいくためには、音声学の基礎的な理解が欠かせません。この授業では、「音声学講義a」に引き続き、音声学の基礎を学びます。特に、韻律(prosody)の基礎と音声科学(phonetic sciences)のいくつかのトピックについて学びます。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course introduces the foundations of prosody and several topics in phonetic sciences to students taking this course. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | この授業を通じ、個別言語・方言の韻律について、自らデータを収集し分析できるようになることを目標とします。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 【概要】 この授業では、韻律(prosody)が中心的なトピックになります。言語学・音声学において、韻律とは、音声の高さ、大きさ、長さに関する特徴のことを指します。韻律によって実現される現象には、アクセント、強勢、声調、イントネーションなどが含まれます。 なお、韻律以外にも、学期の後半では、学際分野としての「音声科学」における様々なトピックが扱われる予定です。
【内容】 この授業で扱われることになる主なトピックは以下の通りです。 ・音節とモーラ ・韻律(アクセント、強勢、声調、イントネーションなど) ・音声の変化と変異 ・聴覚と音声知覚
授業は講義を中心に、グループディスカッションをまじえた形式で行われます。受講生はディスカッションへの積極的な参加が求められます。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 音声学講義aを履修済であること。または、調音音声学の基礎知識を有していること。基礎が不十分な場合は履修前に参考文献1(斎藤 2006)を読んでおくこと。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 期末課題(70%)、小テスト(10%)、討論への参加状況(20%)により評価します。
課題については、授業で扱った内容の正しい理解にもとづいていることを合格の基準とします。
60点以上を合格とします。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 1. 斎藤純男(2006)『日本語音声学入門』(改訂版)三省堂. 2. 松森晶子・新田哲夫・木部暢子・中井幸比古(2012)『日本語アクセント入門』三省堂. 3. 郡史郎(2020)『日本語のイントネーションーしくみと音読・朗読への応用』大修館書店. 4. 川原繁人 (2015) 『音とことばのふしぎな世界』岩波書店. 5. 川原繁人(2018)『ビジュアル音声学』三省堂. 6. P. ラディフォギッド(1999)『音声学概説』大修館書店. 7. P. Ladefoged & K. Johnson (2014) A course in phonetics, 4th edition. Belmont, CA: Wadsworth. 8. R. ローレンス・G.J. ボーデン・K.S. ハリス 著、廣瀬肇 訳(2008)『新ことばの科学入門 第2版』医学書院. 9. L.J. Raphael, G.J. Borden, & K.S. Harris (2011) Speech Science Primer, 6th edition. Philadelphia: Lippincott Williams & Wilkins. 10. W.J. Hardcastle, J. Laver, & F.E. Gibbon (2010) The Handbook of Phonetic Sciences, 2nd edition. Chichester: Wiley-Blackwell.(Wiley Online Libraryから利用可能) |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業時間内に扱いきれない内容について、動画やテキストのかたちで資料を配布しますので、よく学習してください。また、学期のはじめに期末課題について説明しますので、早い段階から少しずつ準備を進めてください。その他、授業で紹介される参考文献を自主的に読むことが推奨されます。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。 |
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