授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本講義では,理論言語学の下位分野としての意味論(特に「外在主義的意味論」または「形式意味論」と呼ばれる枠組み)の基礎を学ぶ。入門的なテキストの講読,練習問題への取り組み,およびオープンディスカッションを通じて,意味論の方法論,発想,基本的な概念を理解することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In this course, students will acquire the rudiments of semantics (especially the framework called "formal semantics") as a sub-discipline of theoretical linguistics. Through reading the introductory textbook, working on exercises, and participating in class discussions, students will learn the basic methodology and concepts. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 理論言語学の主要下位分野である意味論の発想・方法論を学ぶ。外在主義的意味論・内在主義的意味論の違いと,それぞれの特徴を理解する。外在主義的意味論(形式意味論,論理的意味論とも呼ばれる)において,名詞・動詞・接続詞といった自然言語の諸表現の意味(指示対象)がどのように捉えられるか,またそれらが組みあわさり句・文が形成される際の意味合成(意味計算)のプロセスはどのようなものかを理解する。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 授業は,原則的にテキストの章立てに沿って進める。述語,名詞句,修飾句,量化表現 ("some","all" など) といった基本的な表現の意味を客観的 (論理的) に記述するにはどうしたらよいか,また,個別の表現の意味から文のような複雑な表現の意味が導出される過程はどのようなものか,という基本的な問いを取りあげ,その後,時制,モダリティ,前提といったより複雑な問題を概観する。
以下の順で意味論における主要な概念を取りあげ,解説する。
1. 意味論の目的: 意味とは何か 2. 意味の構成性 3. 述語の意味 4. 修飾句の意味 5. 名詞句の指示性 6. 量化 7. 外延と内包 8. 時制・アスペクト 9. モダリティ・命題態度 10. 照応現象
授業に先立って指定された文献を読み,授業時には文献の内容に基づいた討議に参加することが求められる。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 提出課題の内容を成績評価の70点分に換算する。また,授業時の討議への参加を30点分に換算する。合計60点以上を単位取得の条件とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | Portner, Paul (2005) What is Meaning?: Fundamentals of Formal Semantics, Blackwell. |
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参考書 Reference Book | | NUCT (https://ct.nagoya-u.ac.jp/) を利用して資料の配布および参考文献の紹介を行う。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 教科書の指定された箇所を授業に先立って読むことが求められる。 また,授業内容の理解の確認ならびに研究のための応用力の向上を目的とした提出課題に取り組む。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で実施する。ただし状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。 |
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