授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 平安前期に活躍した梨壺の五人は、『万葉集』の訓読を行っています。平安時代の日本人にとって、『万葉集』は「よめない」ものであった、というところは興味深いですよね。このように日本語話者による日本語研究は古くからさまざまなシーンで始まっていますが、中でも近世国学の隆盛によって大いなる発展を遂げたと言えます。本講義では、日本語研究の様相について、主に中古から近代にかけての様々な事象を紹介していきつつ、その概要と背景について考えていきます。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course introduces History of Studies in Japanese Linguistics to students. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 日本語研究の歴史について概略を理解し、なぜその時代にそのような言語研究の意識が生起したのか、自分自身で考えられるようにする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 第1回:イントロダクション ―日本語研究の萌芽― 第2回:「えのえをなれゐて」 ―仮名遣いといろはうた― 第3回:「反切」と古代インド文字 ―五十音図とその周辺― 第4回:藤原定家とその仮名遣い 第5回:歌学と言語研究 第6回:親鸞の中世 ―宗教的言語の機能― 第7回:宣教師たちの日本語研究 ―キリシタン資料― 第8回:「世に行阿といふ人の仮名文字遣といふ物ありて」 ―契沖の仮名遣い― 第9回:国学の発達とその展開 第10回:鈴屋学派の日本語研究 第11回:日本語辞書の歴史① 第12回:日本語辞書の歴史② 第13回:ロシアに渡った商人、大黒屋光太夫 ―日本語インフォーマントの誕生― 第14回:最後の国学者、山田孝雄 ―近代文法学説史俯瞰― 第15回:まとめ ―近代日本語研究と日本語学―/試験
※上記は予定であり、受講者数・クラスの特性によっては若干の変更をする可能性があります。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業内の課題提出物を含む平常点(30%)、学期末授業内試験(70%)の合計を総合的に評価する。60%以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 個別の内容は授業内で適宜紹介しますが、全体に亘るものとしては以下のものを挙げます。 ・古田東朔・築島裕(1972)『国語学史』東京大学出版会 ・馬淵和夫・出雲朝子(1999)『国語学史』笠間書院 ・山本真吾(2013)「第八章 国語学史」木田章義編『国語史を学ぶ人のために』世界思想社 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 関心を持ったところは図書課や研究室所蔵の参考文献を参照し、追究することで自らの学びを深めてほしい。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する 『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。 |
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